柳色と藤色9 ページ46
【青峰side】
俺が取り損なったボールを黄瀬が取った
ワンテンポ遅れたが走って追う
黄瀬「ﾀﾞﾝｯ！))」
笠松「ぶちこめ！黄瀬ぇ！！」
ったく…4ファウルは俺のドジだった…
けど、これは黄瀬の望んだ展開か…？
…違うな……
チームが勝つための戦略として受け入れてはいても、本心じゃこうなってほしくなかった筈だ
とはいえ…まさかあんな
しかもなんださつき…その心配そうな面は……
なんだその慌てた面は……
どいつもこいつも……勘違いしてんじゃねぇよ！
青峰「ﾊﾞｼｨｯ！))」
黄瀬「！！」
俺が叩いたボールは観客席の方まで飛んで行った
青峰「4ファウルぐれぇで腰が引けてると思われてたなんて、ナメられたもんだぜ。けどな、特に気に食わねぇのはテメーだ…黄瀬。いっちょまえに心配してんじゃねぇよ。そんな暇あったら…死に物狂いでかかって来やがれ！」
黄瀬「イイッスね…流石。あれで終わりじゃ…拍子抜けもいいとこッス」
審判「第三Q終了です」
＿＿＿桐皇ベンチ
【柳浜side】
とはいえ、1分でも長くコートにはいてもらわないといけません。フォーメーションを少し変えて、OFとDF共に…((青峰「細けーことはいい」
青峰「最終Q、ボールは全部俺によこせ。叩き潰してやる」
これまでと明らかに違う雰囲気…
若松「テメ…！マジ自己中も大概にしろよ！」
今吉「好きにやらせぇ。他のチームならまだしも、柳浜が藤坂の相手をしとる今、黄瀬君の相手をできるのは青峰しかおらん。引っ込めようが退場しようが、おらんくなった時点でゲームオーバーや。
ケツ持とうとしてヘソ曲げられてもかなわん。ならもう腹括るしかないやろ。
勝てば官軍、負ければ賊軍…とどのつまり、そんだけの話や」
それにしても藤ちゃん……変わったな…
高さもパワーも…中学の時とは桁違いや
多分…今の俺じゃ止められへん…
けど、今は峰ちゃんと黄ちゃんや
俺は無難に…藤ちゃん止められるようにせんとな…
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作者名：湊 | 作成日時：2020年4月28日 13時
