あの二人、今日も喧嘩してるんだってよ【ころん】

いやお前ら本気か？ ページ9

昼が過ぎ、LHRの時間。



7限目の冬の外はすっかり太陽が沈み、月が上がっている。



そして私のクラスは。

「…そんなの男子が得するだけじゃない！」


「去年お前らが決めたんだから、今年は俺たちが決めたって良いだろ！」


文化祭の内容で「メイド喫茶」を決めた男子に女子が否定しています。

男子が我慢強いけど、同じように女子も強くて。

酷く対立している男女に、先生はオドオドしていました。


えー、やだなあメイド喫茶。

どうせなら、みんなが賛成するのを決めればいいのに(正論)

…でも、そもそもメイド喫茶じゃなきゃ男子は賛成しないんだよね…


そんなに見たいのかな。メイド姿。

…うわちょー嫌なんだけど。


荒れている男女を他所に、隣の席のさとみくんは退屈そうに頬杖をついていた。


『…さとみくんはメイド喫茶でいいの？』

「…めんどくさい。なんでもいいや俺は」

そう言って笑うさとみくんと同じに、私も「えー？」と笑った


それはころんも同じな様で。

「…うるさい……」

そう言って顔を伏せ寝ていました。


さとみくん「…あっ、でも、Aのメイド姿は見たいかな『あ？』…冗談だってw』


いや、本当に私があんなキャピキャピなメイド服着たら小学生に笑われるわ。

考えただけで寒気がして、私は力なく「はは…」と笑う。


クラスはそんな私の気持ちを遮り
＿＿＿＿「…もうわかったよ…」


しつこい男子に諦めた女子が仕方なく賛成する。

…………は？

は？待ってこれ強制？くそ嫌だぞ？こんな顔面と体で「お帰りなさいませ」なんて言わなきゃなの？ふざけんな？？

普段ころんに言ったら認めてる見たいで嫌だから言わねえけど私本当に可愛くないぞ？？みんなマジで吐くとおもうよ？


男子はそんな私の気持ちを無視し、嬉しそうに企画を進めた＿＿

・

ねえ、そういうのずるい→←学級崩壊。(仮)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す