、君が好き。【澤村大地】

第 8 話 ページ10

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十二月十七日、学校が早帰りの為昼飯を食べた後図書館に向かった。

まぁ一応受験生ということで軽く勉強、プラスでタイムトラベルについて調べに来た。


その後、菅原の出身中、長虫中学に向かい菅原の様子を見てみようと思う。
タイムトラベルしたのが俺だけじゃないのなら大分心強い。


「中々ないな…」


やはり現実的ではないからか、書いてある本が少ない。

けれど、タイムトラベルは大抵今の自分が過去に戻ってしまうこと(過去の自分がいる世界に行くイメージ)で、昔の自分に戻る(なる)ことはないという。

きっかけとしては頭を強くぶつけた時、偶々過去や未來、異世界に通じる扉、場所を通ってしまった時、なんだとか。


しかし、俺は寝て起きたら、だ。


そんな疑問を抱きながらもページを捲る。
読み進めていくとその言葉は書いてあった。



【タイムトラベルを意図的に起こせる人物は稀にいる】








「菅原ー！」


図書館を出て、長虫中へと向かった。

そこに菅原はいたが俺を見ても何のアクションも起こさなかった。
トラベルしてたら多少なりとも反応するだろう。

あと出身中知ってんのは東峰とか影山…日向 西谷…。


二十五日までに全部行くのはムズいか…。


「……帰るか…」











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