第 5 話 ページ7
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「………」
幾ら中三に戻ったからといっても中身は高三。
思ったより勉強が簡単で、暇をしている。
「大地くーん」
「ん？どした？」
「またお願いします〜…」
「あぁ、いいよ」
確か今泉あまり頭が良くなかったな…。
こうして結構な頻度で教えてた気がする。
今泉は特に数学が苦手、なので授業中でも教えていたし先生も見て見ぬふり。
…確かこの後のテスト返しで今泉が八十四点取ってて池尻とかと一緒にパーティー紛いの事をしたっけな。
「この問題……じゃあいつも澤村に教えてもらってる今泉ー」
「教えてもらってるの分かってんなら当てないでよ！」
「教えてもらってる成果出せー」
ブツクサ言いながらも前に向かう今泉にクラスの皆が笑う。
チョークを手に取りカツッと音をたてながらスラスラ解いていく今泉に皆がおおっと声をあげる。
「…うん正解、流石澤村」
「私が正解したんですけど！！」
またしても笑いが起きる教室。
席に戻る今泉に手を出す。途端に笑顔になり早足で近づいてくる。
教室にパンッと良い音が響く。
「あいつらマジで仲良いよな〜もう付き合えよ」
「Aちゃんも早く言えば良いのにっ」
クラスの奴らが話してるのを右から左に聞き流しながら、また出された問題を解いていると、机を叩かれる。
「大地くん……ここも分かんない」
「ﾊﾊｯ教えるよ」
その少し遠慮がちに俺を見る目、好きだったなぁ。
第5話▪日常
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夏(プロフ) - コメントありがとうございます👌めっちゃ掛け持ちしてるので更新が遅くてすみません。早めに更新出来るように頑張ります！ (2023年5月12日 18時) (
レス) id: c735372d58 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや(プロフ) - めっちゃ好きです、、続きが気になる（ ; ; ） (2023年5月12日 7時) (レス) @page8 id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2023年2月27日 8時
