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第 22 話 ページ24







「…俺はこの変な能力を持ってるって気付いてから、色んな人を助けようって思った。
友達が事故に遭ってしまった時
死んだ友達ともう一度話したいってお願いしてきた友達。
俺は意気揚々とこの能力を使ってきた。けど、気付いたんだよな。
この能力がないと周りに必要とされないことに。」


 だから、高校に入ったら誰にもこの能力の事を言わずに過ごそうと思ってたんよな、とスガは酷く感傷的に笑った。
きっと、この三年間スガは清水の願いを叶えてやりたいと思うと同時に、ずっと苦しかったのだろう。

少しの嫌がらせのような感じで、清水には今泉の死を止める方法を、その代償の事を伝えなかったのだろう。


「…ウソでも大地がそんな風に言ってくれて良かったよ。これで俺も漸く未練がなくなった。」

「……………未練?」


「死を覆すってのは、世界にとってはかなり大きいものだ。大抵生まれた時から死ぬ時期と死に方は決まっていてそれを覆すことは普通は出来ない。
…大きい代償、まさかそれに気付くとは思わなかったから言うつもりは無かったけど。」


まだ残暑で暑く、蝉も世話しなく鳴いている。けど、今この瞬間だけは蝉の音も、何処からか聞こえる子供の笑い声も、遠くから来る人の足音も全てが消えた。


「Aちゃんを生き返らせるには誰かを犠牲にしなきゃいけないんだ。」
「…………は……?」





第22話・代償の重さ

少しお休みをいただきます。→←第 21 話



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(プロフ) - コメントありがとうございます👌めっちゃ掛け持ちしてるので更新が遅くてすみません。早めに更新出来るように頑張ります! (2023年5月12日 18時) (レス) id: c735372d58 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや(プロフ) - めっちゃ好きです、、続きが気になる( ; ; ) (2023年5月12日 7時) (レス) @page8 id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年2月27日 8時

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