第 21 話 ページ23
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俺とスガが初めて話したのは高校一年、仮入部の初日。
その時から俺らの学年は三人しかいなくて、必然的に仲良くなった。優しそうな顔をしているくせに意外に刺々しい言葉も吐く。旭とは真反対。
俺を主将へと後押ししたのもスガだった。旭は向いていないと自他共に認めていた。その分試合で活躍すると約束し、俺かスガのどちらかとなった。
「俺は馴染みやすいスガが良いと思うけどな。相談しやすいって重要だろ。」
「いや、大地の方がいい。…なんだろ、素質があるよな!」
「すげぇ大雑把だな。」
何だかんだで流され、主将へとなった。スガも旭も頻繁に相談に乗ってくれ、最近漸く主将らしく振る舞えるようになった、と思う。
インハイで青城に負け、引退か残るかの選択を迫られた時俺の本音にいち早く気づいたのも俺ではなくスガだった。
今思えば、俺はスガに何もしてやれていない。
いつも支えられてばっかで、感謝していた。けど、スガは感謝がほしかったわけじゃないのだ。
「……そうだな、確かに俺はスガの事を知ろうと思ったことなかった。…知ってるつもりだったから。
清水と今泉がいたから俺はスガの事を知ってるつもりで知らなかった事に気付けた。
今は心からスガの事知りたいって思ってるよ。」
第21話▪当たり前の大事さ
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夏(プロフ) - コメントありがとうございます👌めっちゃ掛け持ちしてるので更新が遅くてすみません。早めに更新出来るように頑張ります! (2023年5月12日 18時) (レス) id: c735372d58 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや(プロフ) - めっちゃ好きです、、続きが気になる( ; ; ) (2023年5月12日 7時) (レス) @page8 id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏 | 作成日時:2023年2月27日 8時