第 20 話 ページ22
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「とりあえず、スガに会わないとな。」
「…うん、そうだね。」
俺と清水は女子更衣室を出て三年四組へと向かう。だがスガはおらず、旭の所かと三組に行っても居なかった。
二手に分かれホームルームが始まろうが探し回った。正直ホームルームをサボるのは初めてだったから罪悪感もあったがそれより、スガの事が心配だった。
「………スガ。」
「…大地、どした？」
部室棟の階段付近。壁に寄りかかりながらいつも通り俺に笑顔で話しかけるスガ。今まで、その笑顔に何度励まされてきたか。けど、今はその笑顔に騙されちゃいけない。
「………清水から、全部聞いた。」
「…そっか。…………んで？その顔は何？」
「……俺はずっとスガに支えられてきた。主将になって不安がなかったわけじゃない。それでも俺にはスガ、旭がいるからって頑張れてた。
スガ、俺はお前の事をちゃんと知りたい。」
ザワッといきなり風が吹く。俺はスガの事半分も知らない。まるでスガと俺の境界線かのように、雲はスガの足元に影に作った。
「…………俺の事、知って、Aちゃんの事助ける。それが大地と清水の目的でしょ。
…俺の事、心から知りたいって、今まで思ったこともないくせに。」
三年間、一緒に過ごしてきた。
けど、俺もスガも、お互いの事分かったつもりで分かっていなかったのだ。
第20話▪初めての
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夏(プロフ) - コメントありがとうございます👌めっちゃ掛け持ちしてるので更新が遅くてすみません。早めに更新出来るように頑張ります！ (2023年5月12日 18時) (
レス) id: c735372d58 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや(プロフ) - めっちゃ好きです、、続きが気になる（ ; ; ） (2023年5月12日 7時) (レス) @page8 id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2023年2月27日 8時
