稲妻ホテル ページ4
時計を見ると17時半を廻っていた
(そろそろ帰らないと……)
「それじゃあ鬼道、私そろそろいくね」
「あぁ、気をつけてな」
「ありがとう」
荷物を持って部室棟をあとにする時、倉間くんと目が合った
その目はすぐに逸らされてしまったけれど、なんだか少し顔が赤くなっているような気もして
「倉間くん、大丈夫?体調悪い??」
保健の先生として、声をかけずにはいられなかった
「だっ大丈夫です」
「でも顔が少し赤いような……」
「っ、運動してたからっすよ!!」
「そ、そう?」
あまりにも否定するので大丈夫なのだろう
「それじゃ、あまり無茶しないでね」
そう告げて今度こそ部室棟から出る
(今から帰って着替えたりしたら丁度いいかな)
一度家に帰ることにし、自宅までの帰る足を早める
(にしても稲妻ホテルの最上階って…また高い所を選んでくれたわね)
今日着てる服でいったら恥ずかしいったらありゃしないわ…あぁいう所にはそれなりの格好で行かなくてはいけないもんだ
「これでいいかな」
そこまで派手目のものでも地味目でもない、いい感じの服装に決まり、メイクもしなおす
「さすがにまだ消えないよね……」
明王に付けられた痕は未だに消えないで残っている
(まだ髪はあげられないね…)
なんて思いつつも、まだ消えてないことにどこか喜んでいる自分がいた
(やば、そろそろ出なきゃ)
すっかり時間は経っていたようで、約束の時間までもうそんなに無かった
タクシーを呼んで稲妻ホテルに急いで向かう
「最上階の部屋を予約している篠崎ですが」
「篠崎様ですね、お連れ様は既にお部屋でお待ちしております。こちらがキーカードでございます」
「ありがとうございます」
ヒロトは既に来ているようで、急いでエレベーターに乗り込んで部屋に向かう
部屋の前に到着するとキーカードをつかって部屋へ入る
まだ姿は見えないヒロトの話し声が奥から聞こえる、どうやら電話中らしい
「…ん?A……えぇ、それではその方針で進めていきましょう、はい、よろしくお願いします」
私に気づいたヒロトは急いで電話を切って、私に向き合う
「ごめんヒロト、電話中に……大丈夫?」
「あぁ、ちょうど会話に区切りがついて切ろうとしてたところだから」
そう言って笑顔を向けるヒロト
彼の笑顔もまた、眩しく思えた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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倉狩莉緒菜(プロフ) - 遊星さん» 遊星さんコメントありがとうございます。リアルの方が忙しく、中々更新できない日々が続いていました、出来るときに少しでも多く話数をあげられるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。またそのようなコメントが頂けてとても嬉しです! (2019年6月16日 15時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年6月5日 18時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - ゆいどんさん» えっとですね、ユーリ!!!onice というアニメのユリオわかりますか??そのキャラのコスプレして後ろ姿でポーズしてるやつが私の今のアイコンです！ ヘッダーの居場所入力のところに「イナイレ 最強少女の世界編スタート」とあるのも目印かと！！ (2018年8月15日 2時) (レス) id: 71e9921762 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいどん(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» どんな感じのアイコンですか！！なかなかそれらしき人が見当たらなくて… (2018年8月15日 0時) (レス) id: a65eaf3afd (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - ゆいどんさん» 全然いいですよ(^^)お待ちしてます！ (2018年8月14日 23時) (レス) id: 71e9921762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年1月6日 15時
