鉄塔広場 ページ15
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「……待たせてごめんね」
「気にすんなよ、こっちこそ急によびだしてわりぃ」
鉄塔広場まで向かえば既に明王はついていた
薄暗い空の下
もう少しずつ星が見え始めていた
(やっぱり何だか今は明王の顔が見れない……)
それはあの一夜のせいなのか、それともそれ以外の理由なのか
「あのな、俺が今日呼び出した理由ってのは……その、アレだ」
急に言葉を詰まらせ始める明王
こんな明王は初めて見るかもしれない
一体私に何を伝えたいのだろうか、この前の事は無かったことにしてほしい…とかだったりしてー……
「_____好きだ」
ぇっ…?
「あ…明王…?」
「突然何言い出すんだって思ったろ、わりぃ…でも俺は…!」
明王が
私を好き
(そんなことって……)
こんなに嬉しいって思うのは、私もきっと明王の事が好きなんだろう
「付き合ってほしい」
10年前、彼から中々聞けなかった愛の言葉
『好き』の二文字。
「ｯ 私も…!!」
《俺と、結婚を前提に付き合ってほしい》
《俺は賛成なんだよ?Aとの結婚》
「ぁ……ｯ」
言えるわけない
その申しを受け入れる資格は、今の私にはこれっぽっちもない
ヒロトと風丸を捨てるみたいなこと出来ない
だって二人共大事な人だから…ｯ
(勿論明王だってその一人よ)
何が終止符を打てるかもしれない、だ
何が何か変わるかもしれない、だ
打つどころか、変わるどころか、もうメチャクチャだ
「……返事、は?」
お願い、そんな顔を私に向けないで
明王のそんな表情を見ていると胸が締め付けられて、苦しくなるの
心を鬼にするのよA
「……話ってそれだけ?」
「あぁ」
「そう、じゃあ私はもう家に帰るわね」
「…返事はそれが答えってことか?」
「……えぇ、それじゃ」
「…そーかよ、悪かったな」
淡々と進んだ会話はすぐに終わり、私は鉄塔広場をあとにした
零れでる涙を指で拭って
(ごめんなさい明王、貴方からの告白は10年前と同じで嬉しかったわ)
心の中で本音を告げて帰宅路を歩いた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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倉狩莉緒菜(プロフ) - 遊星さん» 遊星さんコメントありがとうございます。リアルの方が忙しく、中々更新できない日々が続いていました、出来るときに少しでも多く話数をあげられるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。またそのようなコメントが頂けてとても嬉しです! (2019年6月16日 15時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年6月5日 18時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - ゆいどんさん» えっとですね、ユーリ!!!onice というアニメのユリオわかりますか??そのキャラのコスプレして後ろ姿でポーズしてるやつが私の今のアイコンです！ ヘッダーの居場所入力のところに「イナイレ 最強少女の世界編スタート」とあるのも目印かと！！ (2018年8月15日 2時) (レス) id: 71e9921762 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいどん(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» どんな感じのアイコンですか！！なかなかそれらしき人が見当たらなくて… (2018年8月15日 0時) (レス) id: a65eaf3afd (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - ゆいどんさん» 全然いいですよ(^^)お待ちしてます！ (2018年8月14日 23時) (レス) id: 71e9921762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年1月6日 15時
