辛い決断 不動side ページ37
『おーーい!!』
「ﾊｯ」
電話のスピーカーから漏れ聞こえる基山の声に、やっと俺は我に返る
「わっわりぃ、ちょっと驚いてな」
『あぁそうだよね、いきなりこんな事言われても普通ビックリするよね。あの時の飲み会ではまだそう言う関係ではなかったし…』
そういう関係…か
(最近なったっつってたけど実際詳しくはいつから何だよ…俺が告ったときにはもうすでに基山の婚約者だったのか?だからアイツは俺の事を振ったのか??)
グルグルと考え出す脳内
その度に俺を振ったときのAの、あの複雑で辛そうな顔が浮かび上がる
『……もしかして、不動ってまだAのこと好きだったりする?』
「!!!」
『あー…俺との関係聞いた後で言いづらいかもしれないけど』
「……ﾊﾞｰｶ、んなことあるけねぇだろ」
『ホントに?そういって10年前は好きだったままだったろ?』
「知ってたのかよ!」
『皆知ってるよ』
っと少し笑いながら告げる基山
けれど少し間が空いたと思えば
『本当にいいのか?俺がこのままA貰っても』
…っとトーンを少し低くして聞いてくる
いいもなにも俺はもう振られてる、その時点で俺はもう基山と同じ土俵には登れない。
Aは俺じゃなく基山を選んだ
(そういうことだろ……)
だから
「好きにしろよ、俺は
『えっ、どういうこと?』
Aの幸せが一番だと
「源田に現役に復帰しないか誘われて、今度行ってみるつもりだ」
そう思ってるからこそ
『源田くんって確か海外の強豪チームで活躍してるって……まさか不動君、海外にいくつもり?!』
ｸｿつれぇ決断だけど
「あぁ、週末の休み使って行ってみようと思ってる」
(端から行くつもりはなかった…俺がココにいるのはAがいるから、でもそのAが、他の男のものだってんなら)
「ここにいる意味はもうねぇよ」
今できる俺の
『…そっか、現役復帰したら絶対試合見に行くよ』
「…あんがとよ」
最大の嘘で
(…終わった……何もかも…)
＿＿＿＿＿自分を塗り固めるしかねぇ
『まぁ用件はそれだけだったんだ、Aの事で何かわかったら教えてくれると助かるな』
「あぁ…」
『じゃぁまた』
切れる電話と共にズルりとソファーからずり落ちる
「…っ…ﾌｰｰ…」
*
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倉狩莉緒菜(プロフ) - 遊星さん» 遊星さんコメントありがとうございます。リアルの方が忙しく、中々更新できない日々が続いていました、出来るときに少しでも多く話数をあげられるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。またそのようなコメントが頂けてとても嬉しです! (2019年6月16日 15時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年6月5日 18時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - ゆいどんさん» えっとですね、ユーリ!!!onice というアニメのユリオわかりますか??そのキャラのコスプレして後ろ姿でポーズしてるやつが私の今のアイコンです！ ヘッダーの居場所入力のところに「イナイレ 最強少女の世界編スタート」とあるのも目印かと！！ (2018年8月15日 2時) (レス) id: 71e9921762 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいどん(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» どんな感じのアイコンですか！！なかなかそれらしき人が見当たらなくて… (2018年8月15日 0時) (レス) id: a65eaf3afd (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - ゆいどんさん» 全然いいですよ(^^)お待ちしてます！ (2018年8月14日 23時) (レス) id: 71e9921762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2018年1月6日 15時
