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目の前のパソコンをねらめつけ、キーボードを指先で叩く。目眩がしそうなほどの仕事量を捌き終わり、そろそろ昼休憩だという時に、引き出しの中で携帯のバイブ音が鳴った。
ホームボタンを押して、通知を見ると上司の名前が。メールのアイコンをタップして、その内容を見てみると予想通り仕事についてだった。海外出張──ではないらしく、少しだけ安堵する。
急用でもなかったので、お昼を食べてから返信しよう。ホームボタンをもう一度押そうとしたその時、もう一度携帯が震えた。
「ん？だれだ、これ……リドルくんではあるまいし……リドルくん！？」
思わずついて出た大声に、同僚が訝しげな目で見つめてくる。ちょっと怖い人なので慌てて「ゴメンね」と一言謝ってから、震える指でメールを開いた。
もしかして、なにか大変なことがあったのだろうか。不安がせり上がってきて、ため息と一緒に吐き出してしまう。件名は空白だ。恐る恐る本文を目にした瞬間、私は自分の目を疑った。
『今日含めて12日後に、迎えが来ることになったよ』
「──……は？」
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『行ってきまーす！冷蔵庫に入ってるいちごタルト、勝手に食べていいからね』
つい先ほど、カバン片手に笑顔で出ていった彼女。まだ寝起きでモソモソとホットドッグを頬張っていたリドルは、ボケっとした頭のまま「行ってらっしゃい」と返事をした。
──そうか、社会人だから。と、今更ながら歳の差を実感する。
昨日、一昨日とずっと一緒に過ごしていたものだから全然実感が湧かない、というのが正直な感想であった。特にすることがないので、全く身にならないテレビ番組を眺めながら、麦茶を飲む。結局家から出ないのだから、天気予報なんて見たところで役に立つわけが無いのだ。
「……何をすれば…」
食べ終わった皿を水に浸けて、コップに麦茶をもう一度注ぐ。暇を持て余したリドルはそれはそれは悩んだ。家事経験のない自分が掃除をしたところで無謀地帯になることは目に見えていたし、かと言って何も考えずにテレビを見ているのは、貴重な時間をドブに捨てているようなものだ。考えるだけでも背中が粟立つ。
どうしても、それだけは絶対に回避したかった彼は、ひとまず昨日書店にて購入した、この異世界でのエレメンタリースクール、ミドルスクール、ハイスクールについて纏められた教科書やノート、大量の問題集などを解くことにした。
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Collet(プロフ) - いろはさん» コメントありがとうございます！^^飯テロ小説初めてなので美味しいと思っていただけているのならとっても嬉しいです〜！わたしも国宝級イケメンと住みたいんですけどそんな世界線どこかにありませんかね…。 (2020年9月27日 17時) (
レス) id: 0bc2fe8691 (このIDを非表示/違反報告)
いろは - もんのすごい食レポ上手いっすね...お腹すいてきました()リドルくんと住みたいぃぃぃい (2020年9月27日 16時) (レス) id: 783a9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
Collet(プロフ) - まめさん» キレ気味笑いました！ありがとうございます！頭の中で喋っているリドルくんを書き起こしているだけの状態なので、私の解釈しかこもってないんですよ…。理想通りで嬉しいです！^^ 次回更新で続編に移るので、そちらもぜひ読んでください。 (2020年8月21日 0時) (レス) id: 0bc2fe8691 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 可愛いなぁもう！！！（キレ）めっちゃ理想どうりのリドルくんで感動してます！大好きです！更新がんばってください。応援してます！ (2020年8月19日 19時) (レス) id: 9861be23cf (このIDを非表示/違反報告)
Collet(プロフ) - やなさん» ありがとうございます……ありがとうございます…リドル・ローズハートをどれだけ可愛らしく見せられるかチャレンジやってるので……"毎回楽しみにしている"とのコメントも、とっても嬉しかったです！書く気が起きました。よかったらまたコメントしてくださいね。 (2020年8月13日 2時) (レス) id: 0bc2fe8691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Collet | 作成日時：2020年6月21日 10時
