【d!】殺人鬼、脅威を拾う。 (ページ18)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:25,458 hit

16 ページ18

トントン様に引っ張られて連れてこられたのは、本が沢山ある、図書館…だったかな。図書館だった。

「おい、何引っ張ってんだよ」
「思い出させたせいで口調戻っとんねん。丁寧に話せ丁寧に」
「はあ？」
「流石に国のトップにその口調やとコネシマとかが噛み付いてくるからな。やれば出来るやろ？」
「…まあ、できます…ね」

駄目だ。頭が痛い。
忘れかけてる気がする。

「ま、取り敢えず頭冷やし。エミさーん、Aさん連れて来たで」
「はーい？」

奥の扉が開き、エーミールさんが出てきた。

「良かった、ご無事で。その様子だと大丈夫だったようですね」
「まあグルッペン殺しかけたけどな。今頭混乱しとるから、整理してあげてくれ」
「はい、勿論です」

トントン様は図書館から出て行った。

「えっと…Aさん。話は聞いたと思うんですけど…
まあ大雑把にしか聞いていないと思うので、細かく説明しますね。…本人に説明するのもおかしい話ですけどね」
「…はあ」
「取り敢えず、頭の中を整理していきましょう。混乱するのも仕方がないですから」

エーミール様はにこりと笑った。