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| 事件 ページ5

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「うわ…酷いですね」


Aは自然と其言葉が出た。

ゴミ袋の中から男性1名が爪を全て剥がされ、頭を銃で撃たれた状態で発見された。指紋や凶器等は見つからず、容疑者とされる人物は完全なるアリバイが有るらしく候補に入れられて居ない。

警察達が迷っている中、乱歩の存在に気付き安井が声をかける。


「よお、名探偵。」

「安井さん!お子さんと仲直りできた?」

「おう!有難うな!」


そう、少し前の話。安井は、自身の子供と喧嘩をしてしまったらしく、へこんでいたのだ。そんな安井に乱歩は、之渡してみたら?と駄菓子のおまけで付いてきた光るカードを渡したのだ。

有難う、と云われ照れたようにまあね〜と乱歩は笑った。


「未だ犯人解って無いんでしょ?」

「嗚呼、そうだ。頼めるか?」

「しょうがないな〜、僕が居ないと事件も解決できないんだから」


乱歩は笑い乍眼鏡をかける。
Aはまるでヒーローを見るかのような目で乱歩を見詰めていた。


「…成程。犯人は、君だ」





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犯人も捕まり、取り調べをしている最中、外からその姿をAは見ていた。事件の犯人は被害者の恋人でもあり、何度も男性を騙しては殺害している連続殺人者(シリアルキラー)だったのだ。

乱歩さんは壁に寄り掛かり乍、その様子を見ている。
然し、途中で飽きたのか、もう事件は解決でしょ、と云って外に出た。

安井は止めようとはしなかった。何時もの事だから。


「詰まんないから帰ろ〜」

「そうですねえ…其れにしても、乱歩さんは矢っ張り凄いですね」

「そうだろう?ま、僕は世界一の異能を持つ名探偵だし、皆が僕に泣いて縋るのもしょうがない!」


いつも通り、自分を褒め称える乱歩。そして、目を煌めかせ乍頷くA。
その姿はまるで、飼い主と犬だった。


「途中で駄菓子屋寄りませんか?」

「うん、良いよ。そうだ、Aに何か買ってやろう」

「え、善いんですかあ〜!?やったあ〜」


他愛もない会話をして、2人は駄菓子屋へ向かった。



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駄菓子を手から落ちるほど買い、帰っている途中、乱歩さんは飴を食べ乍、Aとわちゃわちゃ話していた。

Aと乱歩は何かを感じていた。後ろからの気配を。さり気なく乱歩はAに前を歩かせ、後ろから襲われても自分が受けるようにしていた。


「それで太宰くんが〜…ッ、乱歩さッ」


後ろから来た気配に気づいたのは、戦闘慣れしているAだった。




街には銃声が響いた

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とんかつ(プロフ) - uevevshさん» ありがとうございます!頑張ります! (2023年3月24日 9時) (レス) @page10 id: 9a7e0ef9d9 (このIDを非表示/違反報告)
uevevsh(プロフ) - どうしよう可愛いッッッ!!!!!!面白い作品をありがとうございます!!所々、キュンキュンも入っていて素敵です…!更新待ってます!!! (2023年3月23日 13時) (レス) @page8 id: 7b11ace105 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とんかつ | 作成日時:2023年3月21日 13時

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