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そうハンニバルに手招きされて、ソフォニスバの部屋の中へ。そして引き出しの中からハンニバルが一番に取り出したのは画材だった。
『アイツここに全部入れたんだよ…っと、固いな…よい、っしょ…』
踏ん張って取り出したのはキャンバスで、ガタガタと良い音を鳴らして床に落ちた。そこには色とりどりの静物の絵画と、人物画、風景画があった。
『アイツなりに手の込んでる嘘をつきたかった様だが…オマエらには刺激が強すぎたか？』
「刺激が強いって問題じゃない…！姉さんには…絵を描いて欲しいの……エレナも、私も…エウロパもアンナマリアも…アスドルも、皆…お姉ちゃんに描いて欲しいの……！！」
「お姉ちゃんっ」
「お姉ちゃん/姉さん/姉ちゃん/ソフォ姉」と、皆の声が重なるとハンニバルは小刻みに頭を揺らして頷いた。
『じゃあ本人にそう言いな。代わるから待ってな───』
ハンニバルは意識を脳内へと集中させて人格の交代を示した。
そして数分後…ゆっくりとソフォニスバは目を開けた。
『───────…ぅ、うぅ……みん、な…ぅわっ、！？」
ソフォニスバが目を開けた途端、視界に映ったのは自分と同じ小豆色の様な髪色の妹と弟だった。そして数秒置いて自分が仕出かした事の説明をしようとした。
「………はっ、あ、みっ、皆…！あの…あれはっ、嘘でっ、今日がエイプリルフールだったから…」
「し゛っ゛て゛る゛っ゛…！」
「姉さんが絵辞めたらやだ…！」
起きぬけの様な意識では記憶の共有もままならないのか、ソフォニスバは、この状況に分からずじまいだったが、途端に泣き出した。
「ぅ、うぅ…っ…！みんなぁ、ごめんね゛ぇ…！ぐすっ、わ、ワタシ…皆がエイプリルフールって気付くと思うし、リアリティ出すために、画材とか、押し入れに押し込んでっ、でも皆、真摯に受け止めるっておもって、なくて、それで…それで………！」
言葉一つ一つを紡ごうにも嗚咽が邪魔をした。けれど、きょうだい皆で抱き合う温もりが何時もよりかは暖かった。そしてソフォニスバは来年はもう少し優しい嘘にしようと心に決めた。
Fin.
続く
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夜宵ノ良(プロフ) - TENNさん» はい！大丈夫です。こちらも記載させていただきますね。関係組のお誘いありがとうございました！ (8月14日 13時) (
レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
TENN - 夜宵ノ良さん» 大丈夫ですよ。関係組誠に有り難う御座いました。他に補足等無いのでしたらCS記載の方に移りたいと思いますが宜しいでしょうか？ (8月14日 13時) (レス) id: 62190880e4 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - TENNさん» 分かりました、ではこちらは「ルカくん」とお呼びしてもいいでしょうか？ (8月14日 13時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
TENN - 夜宵ノ良さん» 有り難う御座います。ルカからは「ソラ」と呼ばせて頂きたく思っております。ソフォニスバちゃんは如何なさいますでしょうか？ (8月14日 13時) (レス) id: 62190880e4 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - TENNさん» こちらからは以上です！解釈違い等もございません。呼び方はどうされますか？ (8月14日 12時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
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