ヤクザ@kiyo, heiwa ページ12
しばらく無言で後部座席に座っていたら車は高そうなマンションの前に止まった。キヨさんに車から出るよう促され、強引に手を引っ張られてマンションに入っていく。こんな状況なのになぜかその手の温もりにドキドキしている自分が情けないったらない。近くで見上げてみると割と顔も整ってて、ヤクザなんかよりモデルの方が会っているだろうに、なんて呑気なことを考えていた。
「どこに向かっているんですか？」
「俺らのアジトだよ。俺の仲間達にお前のことを紹介する。くれぐれも変な真似はするなよ」
気をつけます、と丁寧に返事をすれば、分かればよろしい！とニカッと笑って返された。第一印象はすごく怖かったけど案外悪い人じゃないのかな。ヤクザって意外と義理堅いって言うし、そんなに酷いことやらされる訳でもないのかも。少し安心した。
キヨさんは扉の前で立ち止まり、
「おーーーい！！！レトさーーーん！！あーーけーーてーーー！！」
いきなり、チャイムを使わず耳が痛くなるほどの大声で叫んだ。するとすぐさま誰かが扉を開けた。
「キヨ君うっさい！近所迷惑！！なんで毎回チャイム使ってくれへんの？！」
「別にいーじゃん！叫んだ方が早いし！」
「全くキヨ君てばいっつもそうやって……あれ？その子誰や？」
明るい茶髪の癖っ毛に少し鼻声の男性。この家の主であろう人がこちらに目線を向ける。キヨさんとすごく仲良さげに喋っていたから、きっとこの人がキヨさんのお仲間さんなんだろう。ヤクザというとサングラスにリーゼントの怖い人を想像していただけに拍子抜けした。
でもキヨさんに向けていた人懐こい笑顔とは裏腹に、私に向ける視線は冷たかった。
「あぁこいつな、こないだ話した新入り候補だよ。ほら、母親が闇金返済する前に死んじまった奴」
「へぇ、こいつがキヨ君の選んだ子か。ま、つわはす君とP-Pはもう中にいるからとりあえず上がってや。詳しい話は中でしよう」
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海猫(プロフ) - 初めまして。貴方様の作品を見て素晴らしいと思いました。応援してます！ (2015年6月27日 13時) (
レス) id: 616e7fc4a1 (このIDを非表示/違反報告)
− - 自演乙 (2015年6月25日 21時) (レス) id: 3f2e93888c (このIDを非表示/違反報告)
ミネラリン様LOVE - はじめましてミネラリン様の信者です(真顔)←←ミネラリン様14とか待ち遠しいwwwあ、更新頑張ってくださs((殴☆何様☆ (2015年6月23日 22時) (レス) id: 82e983d564 (このIDを非表示/違反報告)
春雨パスタ(プロフ) - コラボ20人なんて凄い発想しましたね！(・v・)更新頑張って下さい！応援してます！ (2015年6月22日 18時) (レス) id: 4c276c06bb (このIDを非表示/違反報告)
黒餓鬼 - はじめまして！ミネラリンさんにつられて来たのですがプロローグも含め3話とも面白くて、更新が待ち遠しいです！皆さん頑張ってください、応援しています(*^-^*) (2015年6月21日 12時) (レス) id: db053f7aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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