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YG SIDE
グクの首筋に触れると、
尋常じゃない体温が伝わってきた。
さっき薬を飲んでから、、どれくらい経った?
頭が回らない。
夕飯、8時?くらいか。
じゃあもう飲める。
病院で処方されたのってどの症状のやつが
あったっけ?
とりあえず熱を下げたほうがいい?
すぐ解熱剤を取りに行き、部屋に戻ると
「ジョングガ!」
グクが過呼吸に近い呼吸困難に陥っていた。
こわ張った体をなんとか起こして、
呼吸がしやすいようにする。
「ゆっくり息吐いてみ。」
呼吸を先導するように
グクの背中をトントンと叩く。
少しすると、落ち着いてきた。
それでもまだ呼吸は速い。
「薬、飲めそうか?」
熱が呼吸の邪魔をしているのは明らかだ。
まずは下げないと。
水と薬を差しだすと、ジョングクは受け取った。
でも、それをなぜか机の上に置く。
JK「っユンギ、ヒョン、、休んでください 」
ふらふら立ち上がり、
俺をベッドに寝かせようとしてくる。
ほんの少し肩を押されただけだったのに、
ここ数日で弱った体は呆気なくベッドに倒れこんだ。
JK「部屋戻ります
めい、、わくかけるだけなんで」
グクは自分の持って来た布団を回収しようとするけど
何度も落としては這いつくばるように拾い上げた。
その目には涙が浮かんでいた。
「…今日はここで寝たら。
別に迷惑とか微塵も思ってないって
何回言ったらわかるんだよ。」
かろうじて布団を持ちあげ
部屋を出ていこうとするグクの前に立つ。
「俺は」
大丈夫だから。
――― JK SIDE ―――
ここにいても休ませるどころか迷惑をかけるだけ
と思い、部屋を出ていこうとした。
布団を持つことさえできない自分が惨め過ぎて
視界が涙でぼやけた。
そしたらヒョンが、今日はここで寝たら、って
ドアの前に立ちふさがった。
いつもは鋭い瞳が、優しく僕を捉えるから
こらえてた涙が溢れそうになった。
YG「俺は・・・」
ヒョンの声はそこで途切れた
何が起きたのか、視界がぼやけてよくわからなかった
さっき溢れそうになった涙が今、零れ落ち、
持っていた布団に小さなシミを作る
視線を落とすと、
眠るように床で目を閉じているユンギヒョン。
「ヒョン、、? 寝てるの?」
いつもより白い肌は、きっと照明のせい。
いつもより冷たい肌は、きっと夜のせい。
きっと
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ITU - ゆりさん» いつもコメントありがとうございます!とっても嬉しい(о´∀`о) (2022年11月30日 20時) (レス) id: 853cc938e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます!次の話も楽しみにしてます! (2022年11月28日 22時) (レス) @page40 id: 3cc41f316a (このIDを非表示/違反報告)
ITU - Rさん» 本当ですか!!ありがとうございます(#^^#)おかげ様で、書きたいと思ったものを楽しんで更新させてもらっています♪ (2022年11月28日 21時) (レス) id: 853cc938e6 (このIDを非表示/違反報告)
R - 主さんの小説大好きです!これからも主さんのペースで更新頑張ってくださいね!応援しています! (2022年11月28日 21時) (レス) id: 26f34d4e86 (このIDを非表示/違反報告)
ITU - あみさん» 嬉しすぎます、、!!!こんな私がこのお言葉をもらってよろしいのでしょうか?拙い文章ですが、この物語があみ様の日々のどこかで小さな楽しみになれたなら幸せですヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 853cc938e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ITU | 作成日時:2022年7月20日 20時