冷たい夏

＊ ページ2

夏休みになった






智くんとクラスが離れて疎遠気味になってたのが、さらに疎遠になって



…ちゃんと話したのはいつだっただろうか








会えなくて苦しいけど、会わなくて嬉しい、という訳の分からない感情に陥る



まぁ、夏休みは結構部活漬けになりそうだから考える余裕も無くなってくると思うけど(大会とかあるし)






.







そうやって過ごして1週間が経った頃、







｢一緒に髪染めない？｣








部活終わり、にのに声をかけられた




｢髪の毛？｣


｢うん｣


｢なんでよ｣


｢高校生だし？夏休みだし？｣


｢何その曖昧な理由…｣







冗談かと思ったら意外と本気みたいで



まぁ、確かに染めてみたいという気持ちが無いわけではない(高校生だし←)





｢いいよ｣





肯定の返事をするとにのは満足気に笑った








.








.








.









｢髪染めたの？｣




部活に行って早々、俺らはチームメイトに声をかけられて



まあ確かに、




｢指摘されるくらいの明るさだもんなぁ…｣




美容室に行って見本？みたいなのをちゃんと見て色を選んだけど、色が乗りやすい髪質だったのか案外色が出て、俺は明るめの茶髪でにのは相当明るい…



もはや金髪に近い色




｢でも似合ってんでしょ？｣




にやにやと俺の顔を覗き込む


…確かに似合ってると思う


にのは顔が白くて、瞳とか色素薄いから明るい色が似合う






｢お前ら一緒に髪染めたの？｣






チームメイトの問いかけに2人で頷くと








.








｢お前ら恋人みたいだなぁ！｣








そうケロッとした顔で言われた

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