わんだふぉな日々

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驚いて目も口もぽかんと開けて
無言で渉を見つめると

「え？だめ？おりぇ、
どんな未来が来ても、
ジジイになっても、
たいしゅけとは
仲よきゅしてたいんなけど…。」

焦ってカミカミで、両眉をあげて
きょどきょどと上目に見つめてくる。


あぁ、神様、女神様！
今、嬉しくて恥ずかしくて
死にそうです！


真っ赤になった顔を見られたくなくて
そのままドアに向き直って開けながら
「くはは。噛みすぎてわかんねーよ！」
と咄嗟にごまかして部屋を後にしてしまった。


急いでトイレに駆け込むと
鏡の中にはゆるっゆるの顔した自分がいた。
違う違う。今のはプロポーズとかじゃなくて！
あくまで友達として！
期待すんな、自分！
いくら言い聞かせても顔が嬉しくて緩む。

…俺も、言いたい。渉に。
最後もやっぱりわたって。
恥ずかしくて逃げちゃったけど、
やっぱり言いたい！


顔を引き締めてから急いで渉を探す。
外でメッセージ撮りをしてる
青いライダースの渉を見つけて走り寄る。
さっき言われたことが嬉しくて
結局ゆるっゆるの顔で背中に寄り添う。

「…思っておりますぅー。はい。
おつかれさまでしたー。」
と画面から掃けて渉は俺にカメラを譲ってくれる。
俺はカメラに向かって無言で手話をする。

“最後は、やっぱり”
「君！」渉が合わせてくれる。
もう一度。

「最後は」
「やっぱり」

目線を上目遣いで渉へ移し、指先で渉を指す。

「…っおれ？笑」

渉が自らを指差して笑う。寄り目になりながら。
「えっはははー。」
渉がかわいくて、
自分が恥ずかしくて笑ってしまう。


「わたぁ、ありがと。」
「んぁ？何が？」
「いや、ううん。な、メシ食って帰らない？」
「お。いいねぇ。でも今からだと太輔、太るよ？」
「うっせーよ、胃下垂！」
「あひゃっひゃ、ひどい八つ当たり！」


ねぇ、渉。これから先、
どんな未来が待ってるかわからないけど、
渉のことずっと好きだよ。例え、結ばれなくても。
それだけは誓うよ…



最後もやっぱりわた〜おわり〜

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