わんだふぉな日々

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ゆでだこ二人で無言の車内…

渉がしびれをきらして、
「あ――――！もう！
たいしゅけもつけりぇよ！早く！！」
盛大にかみながら俺があげたネックレスを
箱ごと押し付けてくる。

「プッ…アハ、アハハ。わたぁ、噛みすぎ。
アリガトウゴザイマース。」
恥ずかしいのを笑ってごまかしながら、
渉がしたのと同じように
首に抱きつくようにネックレスをつけてあげる。

わざと少し、ゆっくりと。

泣かされたお返しに
(って、俺が勝手に勘違いして泣いただけだけど)
体を戻すときに耳元で
「つけたよ？」と低音セクシーボイスをかます。

「うわっ！バカ！耳、よえーんだから、耳元でひゃべんなっ！」

知ってる。わざと。

「ククッ。悪い悪い。
これ、大事にする。」
ネックレスを指でいじりながら上目で言うと、
照れた赤いほほはそのままに
満面のニャ○ちゅうスマイルで
「おれもぉ！」と舌っ足らずに返してくれた。

ああ、わた。
どれだけ俺のこと虜にすれば気がすむの？

あふれそうになる好きの気持ちを
胸元のネックレスをぎゅっと握って押さえ込む。

「太輔？どした？」
苦しそうに見えたのか渉が心配した声を出す。

「ん。これからも渉とおそろいが増えますようにって
願掛け！」
「はぁ？何その願い。」
バカにしたように眉をきゅっと寄せて八重歯を見せて笑ったかと思うと、

「あ〜。でもそれなら、俺、叶えてあげられるな。」
俺の頭をポンッと優しく叩き、
「よし！たいちゃんの機嫌も直ったし、帰ろー。
出発進こ―――うぅ！」
と、エンジンをかける。

あうぅぅぅ…キュン死にするかも、マジで…


運転している真剣な横顔をチラリと見ながら、
こっそりまたネックレスを握りしめ、
本当に願掛けをする。

神様、女神様！渉といつか１つになれますよ――に。



二人でおかいもの〜おわり〜

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