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聖夜 ページ9
『お母様？どこにいるの？』
冷たい雪が降りしきる中、少女が1人街灯を頼りにさ迷った
震える指先に白百合が触れる
『寒いわそれに眠たくなってきた』
座り込む少女の顔を男が覗き込み声をあげた
「女王の娘だ。すぐに馬を用意しろ！…きっと大金になる」
人間とは何と浅ましく醜いものか
欲には目見えず
その場にいた皆が少女に欲心を起こす
『嫌…助けて。私は何もしていないのに』
悲痛な言葉と共に箒が少女を救った
「俺から手、離すなよ」
背中に巻きついた尾に驚きながらも 無我夢中で少年に身を寄せる
王子様が迎えに来たのだと思った
耳と尻尾が着いているだなんてとっても珍しいけれど
『ありがとう』
少女の言葉は風にかき消され雪と化す
汚れた世界で穢れなき2人が交わる
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あやねっち - 葉夢さん» それな… (2020年9月30日 20時) (
レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
葉夢(プロフ) - すごかった… (2020年8月31日 14時) (レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミィモ | 作成日時：2020年8月13日 9時
