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丸「ちょっと止血だけしてくれへん?」

倉「思いっきり右手やられてるやん」

布を探そうとすると信ちゃんが震える指でハンカチを差し出してくれたからそれで手首の横に開いた傷口を締め付ける

丸「ぅっ、はぁ…、さすが錦戸くんやわ」

倉「マルより腕いいんちゃう?」

丸「さすがに負けへんよ」

バンッと銃声、カチンッと弾く音がして机が前に動いた
後ろの鉄製の棚に当たって跳ね返った銃弾が俺らのいる机に命中したらしい

丸「そんな使い方あり!?やっば」

倉「いくわ」

両手で拳銃を握りしめて一瞬顔を出すと男が立ってたからそこに向かって撃つ
残念ながら無機物に当たった音がした

丸「間違いなくこの腕は渋やんでしょ」

チラッとしか見てないけど体格で分かった

倉「絶対そうやわ」

丸「2人を残したってことは多分こっちに横山がおるみたいやねぇ」

錦戸と渋谷は横山組の中でかなりの実力派やっていうのは有名な話や
バンッバンッと2発銃声がして再び棚で反射したらしい

「うっ!」

山本が倒れて血がじわじわと広がる

丸「クソッ」

マルがソファの裏に隠れてた大谷と息を合わせてエアガンで応戦する
すぐに止まったあたり渋谷は隠れたんやろう

後ろに気配を感じて振り向こうとした時、首をグッと締められた
息ができへん、後ろに思いっきり蹴るといい感じにヒットした

亮「チッ、」

その間、俺が標的にならへんようにマルと大谷が撃ち続けながら渋谷の方に近づいていってくれてる

倉「まだ動けんの?そろそろ倒れてえや」

錦戸の右目から血が流れてるし顔の右半分、上っかわは内出血してる

亮「今度から俺らもエアガン使うわっ!」

上段蹴りが飛んで来た
かがんで避けて、そのままタックルでこかす
頭を思いっきり殴られてクラっとした
その手を掴んで思いっきり捻ると骨の折れる嫌な感触がした

亮「うあぁぁァァッ!」

雛「たつ!しゃがんで!」

しゃがむと頭上をヒュンッと弾が通り過ぎた
机の後ろに戻ると足音が部屋に入ってくる
渋谷の足音とは違う

倉「信ちゃん助かった」

さっきまで完全に怯えきってた信ちゃんやけど少し落ち着いたらしく力強く頷く
廊下では渋谷との銃撃戦の音が聞こえる

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作者名:コーヒー豆 | 作成日時:2018年4月11日 17時

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