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「うあっッ、」

1人が被弾した
マルではないから2人の内のどっちかや

丸「もうええわっ、お前も実弾使え!」

マルの怒号を久しぶりに聞いた
エアガンの手が止んだ隙を狙われてるらしい
それほどの弾数が撃たれてないけどギリギリを掠めてるあたり向こうも少数精鋭みたいや

部屋の蛍光灯が点いて人影が見えた
短い呻き声が聞こえた、人影を狙ってマルが1人仕留めたらしい

流れ弾が何度か壁に当たる音がしてるけど、さっき一発当たった以外はこっちには命中してない

それが1時間続いたようにも、1分で終わったようにも感じた

静けさが一気に空間を飲み込む
3人の荒い息の音が聞こえる
時々呻くような声は横山組のものらしい

丸「2階は終わったね」

負傷してたのは大谷やったみたいやけど腕を掠めてるだけや
2人が2階の確認をしてる間にネクタイで傷口の上を縛って止血する

2階には机やソファが並んでいる
その机の下にコソコソと動く影が見えたような気がしてエアガンを握りしめる

バンッと一発、銃声が鳴ってマルが倒れる
ソファの影にいる男にエアガンを発射する

相当な威力のはずやのにそのまま隠れやがった

丸「あら、錦戸くんやんかぁ」

倒れてたマルが立ち上がった
右手からポタポタと血が落ちてる
錦戸、何回か顔だけ見たことがある
どちらかといえば銃よりも武闘派やったはず

亮「ほんま改造エアガンの威力頭おかしいやんけ!埋まっとるぞ!?」

錦戸の声がどっかから聞こえる

丸「やろぉ?一応殺せんねんで」

大谷を信ちゃんにつかせてグリップを握り締めながら覗き込むと、錦戸のらしき足が見えた
顔の位置と思われるところに狙いを定める

チラッと顔が覗いた瞬間、撃ち込んだ

亮「いッッ!!」

丸「ナイスたっちょん」

亮「あ"ぁぁー!痛い!なんやねんこれ!!」

目を押さえてのたうち回ってる

丸「悪いけど腕折らせてもらうね」

マルが近づいた瞬間、後ろに足音が聞こえて反射的に撃った

チッと舌打ちが踊り場に響く
床にBB弾がカラカラと音を鳴らして転がる

丸「そっち何匹?」

倉「多分1匹、でも強そう」

丸「中入って」

2階の部屋に急いで入って信ちゃんを机の裏に押し込む
弾を避けれそうな障害物は、ソファがローテーブルを挟んで対面で2つ、部屋の奥に大きな机がある

キュッキュッと床をスニーカーで歩く音
コロコロとBB弾が転がる
マルが机の後ろに駆け寄ってくる

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作者名:コーヒー豆 | 作成日時:2018年4月11日 17時

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