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横「丸山さん久しぶりやな、会長就任おめでとうございます」

丸「いえいえ、そういえば就任以降は初めてやったもんね」

2人が食べ始めたのに習って俺と渋谷、そして信ちゃんも食べ始める

横「そういや、丸山会は上が代わってから大規模なリストラをしたって噂を聞いたけど」

丸「少数精鋭化って言ってくれるかな?」

横「それはすまんわ、少数精鋭化ねぇ…」

ニタっと肩頬を上げた横山が丸山会を舐めきってるのは明らかで癪に触る
こんな中で食事をしてるとせっかくの高級懐石が食品サンプルに見えてきた

丸「ところで高槻で高速道路が全線開通したねんて」

横「そうらしいな、ニュースでやってたわ」

高槻の名前を出したにも関わらず、横山が動揺する様子は全くない

丸「高槻から兵庫の移動も楽んなって俺らとしては助かってますわ」

横「そら便利そうやなぁ」

丸「まさか高槻を返せとは言わんやろうね」

マルの声がワントーン低くなって空気が一気に冷たくなった
信ちゃんを横目で見ると居心地悪そうにモゾモゾしてて申し訳なくなる

横「なんやえらい機嫌悪いみたいやなぁ」

料理を呑気に箸でつつく横山
しらばっくれるつもりか

丸「知らんとは言わせへんよ」

ニヤニヤしてた横山がスッと真顔になる

横「腹の探り合いも飽きてきたから本題言わせてもらおか、その子をこっちに引き渡したら下がったるわ」

雛「ふえ?」

横山に睨まれた信ちゃんがキョロキョロと困ったように俺とマルの顔を見る

丸「それはできん相談やな、タダで渡せ言うつもりか?どんだけ舐めとんねん」

横「そうや、タダでそいつをくれっちゅうてんねん」

完全に見くびられてる
信ちゃんを渡さんかったらお前んとこの組を潰せるぞっていうことや

丸「タダでやった時の丸山組のメリット一応聞いといたるわ」

横「そのままのシマの広さで組を存続できるってとこやな」

丸「あぁ?何言ってはるんか全く意味が理解できませんわ」

横「今の丸山組なんぞ横山組は簡単に潰せる言うてんねん、それが嫌ならそいつを大人しく差し出してくださいねっちゅうことや」

丸「悪いけど交渉なんぞ最初っから存在せえへんかったってことやな」

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作者名:コーヒー豆 | 作成日時:2018年4月11日 17時

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