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何だかとてもいい夢を見ていた。
丸くて柔らかくて。
でもしっかりと私を守ってくれるなにかに包まれてどこかに運ばれる夢。
ひたすらに居心地が良くて気持ちいい。
このままここでずっとこうしていたい。
そんな私の楽園が急に上から引っ張られた。
持って行かれないようギュッと掴むと、起きるよってちょっと怒ったような声が聞こえてくる。
子供みたいに駄々をこねて抵抗すると、引っ張る力が無くなったかと思ったら、今度は上から何か大きなものが覆いかぶさってきた。
「あと10秒以内に目開けないとデコピンするよ？」
至近距離から聞こえてきた声に驚いて瞼を開くと、真上に鳶色の瞳が見えた。
「起きた？酔っ払いさん」
そう言って二宮さんが布団を一枚挟んで、四つん這いの状態で笑いながら私を見下ろしていた。
「わあっ！？」
驚いて身をゴロゴロっと横に滑らせると、二宮さんはクフフっと笑い私の布団を引っぺがした。
「はい、起きるよーていうか、起きて服着替えないと大変なことになってるよ」
「えっ！？」
慌てて全身をチェックすると、昨日の服のままだった。しかも色んなところがよれていたり、しわくちゃになってたりと悲惨な有様。
「言っとくけど俺は再三、着がえろって注意したからね」
二宮さんはそう言うと私から掻っ払った布団を被り横になったかと思えばおやすみと目を閉じた。
はっと我に返り辺りを見回すと、そこは見慣れた私の部屋のベッドの上。急速に思考回路が回復して、昨夜のことが蘇ってきた。
そうだ、昨日は二宮さん達と飲んでて、
学生時代の話を聞いて意外なオチにほっとして、それから……
その後の記憶がさっぱり頭から抜け落ちていて、私は恐る恐る二宮さんと声をかけた。
声が聞こえたのか店主さんは布団から頭だけをひょこっと出してこっちを向いた。
「あの、私どうやってここまで…？」
「俺が運んであげたのよ。感謝しなさい」
「えっ！？あ、ありがとうございます！」
「お陰で筋肉痛だし？帰ろうにも夜遅くて俺も眠たかったからソファー借りました」
そう言ってテレビの前のソファーを指差す。
「悪いけど、鍵開けるときに鞄の中身漁ったからね」
「あ、いえ、大丈夫です！でも家よくわかりましたね…？」
「前に大野さん家の帰りに送ったでしょ？部屋番号はなんとか答えてくれたよ」
そこまで話すと二宮さんは大きな欠伸をした。
「ちょっとひと眠りさせてもらうから」
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よっしー - 2度目です。何回読んでもいいですね(*^.^*)本当に更新待ってまーす＼(^o^)／ (2018年4月29日 11時) (
レス) id: a1ac4d5582 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからも更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月25日 13時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - よっしーさん» コメントありがとうございます！ちょっといま更新が滞っていてすみません…！でも続きが読みたいのお言葉が嬉しくて頑張れそうです。もう少しお待ちください(*^_^*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: 9502643afc (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - とっても続きが楽しみです(^o^)更新まっていますね(^_-)ニノの過去がちょっと気になるかな？“もう彼女なんていらないわ”ってセリフ気になる〜。早く続き読みたいです(^o^)/ (2017年7月4日 21時) (レス) id: aab48ffb53 (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - あさみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！早々に相葉さんを登場させてしまってすみませんヽ(；▽；)ノこれからも甘い雰囲気を心がけて書いていきますね！ (2017年5月27日 2時) (レス) id: 69438d7547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東 | 作成日時：2017年5月11日 0時
