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なんだか一気に色んな力が抜けて、ガックリと肩を落とした。そんな私を見かねてか櫻井さんがフォローするように口を開いた。
「別にみんな本気なわけじゃないんだよ。男ばっかしかいなかったからさ。悪ふざけみたいな感じで可愛い奴を持て囃してただけだから」
「そうそう！ニノも俺たちも正真正銘ノーマルだから！女の子大好きだから！」
「それは相葉さんだけでしょ」
「あ、ズルい！」
相葉さんと二宮さんがわあわあ騒いでる横で、でもと松本さんが続ける。
「文化祭の後ぐらいには数人思いつめた奴いたよね」
「俺、一緒に行った友達にあの子の名前はって真剣に聞かれたよ」
大変だったよーと大野さんがちっとも困ってない様子で笑う。その気の抜けるような笑顔を見てたら、なんだかおかしくなってきて笑いがこみ上げてきた。クスクスと笑っていると、二宮さんが私の耳元でこそっと囁いた。
「……安心した？」
「……内緒です」
私が返答を濁したら、二宮さんは拗ねたように口を尖らせた。
でも、ほんとうのほんとうは。
ほっとあんしんしたんですよ。
だってすきなひとがもてるのは
そんなにうれしいことじゃないから。
すきなひとのいいところは
わたしだけがしっていたいから。
だんだんと思考回路があやふやになっていくなかで、寝ちゃったの？という声が遠くに聞こえた気がした。
ゆらゆら。
ゆらゆら。
世界が揺れる。
ふわふわ。
ふわふわ。
身体が浮いてる。
薄く目を開けると大好きなひとの顔がすぐ側にあった。二宮さんと呟くと、起きた？と優しい声が降ってくる。
「ここはどこでしょうか…？」
「今は帰り道。あなたは俺の背中の上に乗っかってまーす」
「せなかのうえ」
「そ、あなた寝ちゃったからね。俺が送ってあげてるの。感謝しなさいよ」
「……ありがとうございます」
「いくら飲みやすいからって、普段飲み慣れないお酒あんなに飲んだらそら酔っ払うでしょ」
「……すみません」
注意されながらも、私はなんだかくすぐったい気分だった。二宮さんの声が近くから聞こえてるせいかな？何だかもっと近くで聴きたくなって、二宮さんのうなじに顔を埋めた。
前からうっていう呻き声が聞こえたかと思ったら、はあと大きいため息がした。
「……Aさんは今後一切、俺がいない所ではお酒飲んだらダメ」
その声は再び夢の世界に落ちていた私には届かなかった。
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よっしー - 2度目です。何回読んでもいいですね(*^.^*)本当に更新待ってまーす＼(^o^)／ (2018年4月29日 11時) (
レス) id: a1ac4d5582 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからも更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月25日 13時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - よっしーさん» コメントありがとうございます！ちょっといま更新が滞っていてすみません…！でも続きが読みたいのお言葉が嬉しくて頑張れそうです。もう少しお待ちください(*^_^*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: 9502643afc (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - とっても続きが楽しみです(^o^)更新まっていますね(^_-)ニノの過去がちょっと気になるかな？“もう彼女なんていらないわ”ってセリフ気になる〜。早く続き読みたいです(^o^)/ (2017年7月4日 21時) (レス) id: aab48ffb53 (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - あさみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！早々に相葉さんを登場させてしまってすみませんヽ(；▽；)ノこれからも甘い雰囲気を心がけて書いていきますね！ (2017年5月27日 2時) (レス) id: 69438d7547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東 | 作成日時：2017年5月11日 0時
