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外からはさっき聞こえてた部活中の生徒たちの声が聞こえてくる。窓から校庭を見ると少年たちがグラウンドをかけまわってた。
「若いですねえ」
「セイシュン、だねえ」
「二宮さんは部活は？」
「俺はやってなかったな。帰宅部だった。Aさんは？」
「私もやってなかったです」
「じゃ、お揃いだ」
「ですね」
ふふっと笑っていると、こちらを真剣に見つめる二宮さんと目が合った。
「なんか、変な感じだね。俺の席にAさんが座ってるって」
そう言うと二宮さんの手がゆっくりと伸びてきて、私の頬を撫でた。柔らかい感触にくすぐったくて笑ってると、今度は顔が近づいてくる。
「……イチャつくのは止めてって、先生が言ってましたよ？」
「……先生の言いつけ程、破りたくなるもんじゃない？」
にこっと笑われたらそれ以上反論なんてできるはずがなくて。私はゆっくり目を閉じる。
ごめんなさい、悪い生徒で、と心の中で謝った。
二宮さんの唇が私のそれに優しく触れる。
すぐに離れるかと思ったそれはなかなか離れなくて。自分から離れようとしたら、両手で顔を包み込まれて動けなくなった。そのままどんどんと強くなっていく口づけに呼吸がうまくできなくなる。
「…んっ…！」
こぼれるように漏れた声は、教室に似つかわしくない艶を含んでいて、自分の声に恥ずかしくなる。その声を聞いて、やっと二宮さんの顔が離れていった。
「……ふふっ。ちょっと、コーフンしちゃったかも」
ペロリと舌を出して唇を舐める仕草が、とてつもないぐらい色気を放っていて頭がくらくらする。
再び伸びてくる手を自分の手でなんとか制止する。
「……これ以上は、ダメですよ？」
「力、入ってないけど？」
弱々しく二宮さんの手を掴む私の手を逆に握りしめる。そのまま引っ張られて、手の甲に口付けられる。ドクンドクンと心臓がうるさくて、さっき聞こえてたはずの校庭からの声が、今は遠くにあるみたいだった。
「二宮さんっ…！」
「名前」
「えっ！？」
「名前で呼んでくれたら、許してあげる」
「…っ！？」
ふふっと笑う二宮さんの目は私をじっと見つめてる。これは逃げられないやつだ。目をぎゅっとつむって、ゆっくり深呼吸をする。
「か…ず…」
「うん？」
「……和也…さん」
「さん、いらない」
「！？」
「さっ、もう一回」
「………和也」
私が呼んだ声に応えるように、二宮さんの耳が赤く染まった。
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よっしー - 2度目です。何回読んでもいいですね(*^.^*)本当に更新待ってまーす＼(^o^)／ (2018年4月29日 11時) (
レス) id: a1ac4d5582 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからも更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月25日 13時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - よっしーさん» コメントありがとうございます！ちょっといま更新が滞っていてすみません…！でも続きが読みたいのお言葉が嬉しくて頑張れそうです。もう少しお待ちください(*^_^*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: 9502643afc (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - とっても続きが楽しみです(^o^)更新まっていますね(^_-)ニノの過去がちょっと気になるかな？“もう彼女なんていらないわ”ってセリフ気になる〜。早く続き読みたいです(^o^)/ (2017年7月4日 21時) (レス) id: aab48ffb53 (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - あさみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！早々に相葉さんを登場させてしまってすみませんヽ(；▽；)ノこれからも甘い雰囲気を心がけて書いていきますね！ (2017年5月27日 2時) (レス) id: 69438d7547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東 | 作成日時：2017年5月11日 0時
