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笑いながら、なんだか肩の荷がおりたような気がした。二宮さんが注文は？と催促してくる。
「えっと、じゃあ」
「何でもいいよ。何でも美味いから、ここ」
「ふふっ。良いこと聞きました。 じゃあ、店長のお勧めを」
「ん。じゃあ本日のコーヒーね」
二宮さんがカチャカチャと音を鳴らしながら準備を始めた。私の様子がおかしいのを察して、わざと変なこと言ってくれたのかな。
それともただの偶然かな。
どちらかはわからないけれど、どちらでもいいや。ただ、私はこの二宮さんの空気がとっても好きだ。人を自然にリラックスさせてしまうこの空気が、どうしようもないくらい好き。
じわりじわりと、好きって気持ちが溢れてくる。この気持ちを、コーヒーを差し出すみたいに、そっと、伝えればいいんだ。
さっきまでの緊張や不安が消えて無くなって、自然と伝えようと思えてきた。
二宮さんがコーヒーをいれ終わって、私に出してくれたら、この気持ちを伝えよう。
そう決めてコーヒーを待ってたら、カウンターの中から二宮さんがこちらをじっと見てきた。何かを言いたげな視線に、そういえば伝えたいことがあると言われてたのを思い出す。
自分の気持ちを伝えたいって、それだけでいっぱいになってた。急にさっきとは違う緊張が襲ってきた。
「……あのさ」
「……はい」
それっきり二宮さんは口を閉ざしてしまった。ただ黙って私の目をじっと見つめる。
優しくて、熱の籠った眼差しだった。
まるで自分が特別な存在なんじゃないかって、思わず自惚れてしまうぐらいの。
「伝えたいこと…あるって言ったでしょ？」
「……はい」
「ふふっ。この歳になってもキンチョーするね……大切なこと伝えるのって」
そう言って二宮さんが困ったように笑う。
その笑顔に心臓を鷲掴みされたみたいに、胸がギュッとなった。いてもたってもいられなくって、つい口を開く。
「あ、あの！」
「うん？」
「私も……あるんです……伝えたい、こと」
なんとか最後まで言えた。
私の言葉に二宮さんが何かを思案するように、頬に手を添えて視線を彷徨わせた。
「じゃあさ…せーの、で同時に言う？」
「せーので、ですか？」
「そう」
二宮さんの提案にコクンと頷いた。
じゃあ行くよと二宮さんが合図する。
私は深く息を吸い込み口を開く。
「せーの」
「好きだよ」
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よっしー - 2度目です。何回読んでもいいですね(*^.^*)本当に更新待ってまーす＼(^o^)／ (2018年4月29日 11時) (
レス) id: a1ac4d5582 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからも更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月25日 13時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - よっしーさん» コメントありがとうございます！ちょっといま更新が滞っていてすみません…！でも続きが読みたいのお言葉が嬉しくて頑張れそうです。もう少しお待ちください(*^_^*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: 9502643afc (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - とっても続きが楽しみです(^o^)更新まっていますね(^_-)ニノの過去がちょっと気になるかな？“もう彼女なんていらないわ”ってセリフ気になる〜。早く続き読みたいです(^o^)/ (2017年7月4日 21時) (レス) id: aab48ffb53 (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - あさみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！早々に相葉さんを登場させてしまってすみませんヽ(；▽；)ノこれからも甘い雰囲気を心がけて書いていきますね！ (2017年5月27日 2時) (レス) id: 69438d7547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東 | 作成日時：2017年5月11日 0時
