家政婦のミタさん【番外編】 (ページ19)

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～～～もしもの話～～～

ち「チョコ、いっぱーい」

ある日、バレンタイン特集の広告をちかちゃんがニコニコと持ってきた。

「これはね、好きな男の子にあげるチョコなんだよ」

ち「ふ～ん」

再び、ちかちゃんは真剣な顔で広告を眺めだした。

「ちかちゃんはどれかあげたいのある？」

ち「これ、新幹線の、るかくん！ハートのは、げんげん！でね…この一番大きいのは！パパ！！」

「ちかちゃ～～～ん、パパ、喜ぶよ～！」

キャー、海斗くんに今すぐ話した～い！！
でも、バレンタインまで内緒にしていた方が喜ぶかな♪

ち「ママ、おリボンつけて」

「ラプンツェルにしようね」

『ちか～、可愛くしてるね～』デレデレ

ち「るかくんとおでかけするの♪」

『は？A！聞いてないんだけどっ！』

「るいと買い物行くって言ったでしょ。るかくんが一緒なの、当たり前じゃない」

３歳の子相手にヤキモチがすごいｗ
ブツブツ文句を言いながら、髪をセットしおわったちかちゃんとツーショットを撮り仕事に向かった。

「今日のお買い物はチョコだからパパには内緒だもんね」

ち「うん♪」

るいたちと合流して、バレンタインフェアの会場へ。
ちかちゃんは事前に見ていた新幹線のパッケージのチョコを見つけると、

ち「るかくん、これ！」

る「新幹線だ！これがいい！」

友「るかの好みをばっちり把握してるわねｗ」

好み的中で、予定どおりの物を選んでいた。

ち「げんげんはこれ！」

「るいとママとちかちゃんで、ノエルさんたちのも選ぼうね」

ち「ノエルくんはこれ！しーくんはこれ！」

ちかちゃんはなかなかのセンスで、次々とメンバーさんへのチョコを選んでいった。
海斗くんへのだけがなかなか決まらずにいたけど、

ち「ママ～、あのお姉さん何してるの？」

手づくりキットを実演販売している様子に釘付けになっていた。

「自分でチョコが作れるんだよ」

ち「パパの…ちか、作りたい…。いい？」

キャー、またしても海斗くんに話した～い！！
おねだりの顔を見せたら、今年一年頑張れちゃうよ、きっとｗ

そうとは知らない海斗くんは、翌日朝食に来た元太さんに、

『元太、ちかをしっかりつかまえておかないとるかにとられるぞ！』

と、忠告していた。

海斗くんの中で、うみくんの血を引くるかくんより元太さんの方がいいとなったらしい。
理由はなんだかわからないけどｗ

バレンタインまであと少し…。