疑惑の名前２Ｍａ ページ17
(松倉side)
Aちゃんがちゃかのメッシュをものすごく気に入っていたとわかり、急いで連絡したけどすでにあいつの髪は元に戻っていた…。
松「ごめん、もう間に合わなかった…」
「いえ、私がちゃんと言葉にしなかったのがいけないので」
元「ちゃかもAちゃんの様子で気付けよっ！てな。反対にとってんじゃんｗ」
松「最近、あんまコミュニケーションとれてないんじゃねーの？」
「ちか」のこともあって、俺は心配で恐る恐る聞いてみた。
「先週、法事で実家に行っていましたので会えてはいませんでしたが」シュン
元「何だよ、Ｋ。そんな深刻なことでもないだろ？」
松「いや、まぁ…ちゃかの様子、変とかなかった？？」
元「俺らの方がちゃかに会ってたじゃん。なんか変なとこ、あったか？」
実際、俺もそばで見ていて変だとは感じなかったけど…Aちゃんに会えないのに、張り切って筋トレしてたり、楽しそうにネットで何か探したり、妙に元気だった。
今、思えば怪しい…。
松「そういえば、お前となんかプレゼントみたいの相談してなかったか？」
元「そりゃ、12月になったんだからクリスマスのプレゼントを考えるっしょ！」
元「そうそう、Aちゃん！何かは言えないけど…ちゃかってば、ちかのプレゼントまで買おうとしてるぜｗｗｗ」
「ヤダ！も〜、最近ちかちゃんの話ばっかりで(呆)」
松「ち・ち・ち・ちか〜〜〜？？？」
おい！元太、その名前を出していいのかよ！？
「あ…まつくさんもちかちゃんのこと、ご存じですか？お恥ずかしい…」
松「いや、知らない！知らない！！」
元「ちゃか、やべーよなｗちかはピンクかな〜水色かな〜とか言ってニヤニヤしてんのｗ」
「無駄遣いしないように注意しておきます///」
俺は話が見えず、ますます頭が混乱していった。
美容院おわりのちゃかが直行で到着した頃、ようやく俺は「ちか」の謎について理解ができた。
クリスマス…
ちゃかは、しめにもらったプルオーバーとお揃いのリブドレスをAちゃんにプレゼントした。
Aちゃんはまさかのそれとお揃いのスリッパをふたつ用意していた。
元「ちかの分はさすがにやめたんだろｗ」
『元太が言うからAに止められた！親子３人でモコフワ着ちゃうのとかすげー可愛くね？』
元「お前らは黒でお揃いだろ。俺がちかと水色モコモコお揃いで着よーっと♪」
『やめろ！お前との交際は認めんっ！』
あーーー、心配して損した気分だっ！！
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作者名：みー | 作成日時：2020年11月23日 0時
