家政婦のミタさん【番外編】 (ページ14)

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疑惑の名前Ｍａ+Ｍページ14

(松倉side)

収録待ちの楽屋、寝ているちゃかがうなされていた。
ちゃかの寝ピクはいつものこと…起こしてやるかｗ

『うぅ～、うぁ～』

松「おい、ちゃか、起きろよ」

『あぁ～、ちか…』

ん…？え？？ち、ちか？！
ちゃかの口からAちゃん以外の女の名前がでるなんて？！

『…ちか…ダメ…』

松「ウソだろ…？？」

誰にも聞かれてないよな。
元太と海人はスマホでゲームしてるし、しめはドライヤー、閑也はいない、ノエルは離れて読書…よし、大丈夫だ。

松「おい、ちゃか！」

『うぅあ…』

松「大丈夫か？うなされてたぞ」

『なんか夢みてた…』

松「お、おいっ！Aちゃん、元気にしてるか？」

『あ？A？？この前、お前と会ったときから会ってねーよ』

松「なんでだよ！」

『３日前のことだぜ？ちょうどタイミングがあわなかったんだよ』

松「今日は早く帰れるから会うよな！？」

…ん？ちゃかの顔がくもった？？

『今日は…来ないよ。一番の強敵が現れる日なんだ…』

松「えぇっ？？早く帰るのに…来ないなんて…」

もしかして…もうバレちゃってるのか？！
この前はあんなに仲良さそうだったけど…。

松「なぁ、俺たち親友だよな？困ったことがあったら、何でも俺に言えよ！」

『ん？あ、あぁ…ありがとな』

その後の収録中もなんとなくちゃかの様子が気になってしまった…。

(宮近side)

早く帰れたものの、Aは来ないしふてくされてソファに寝転がっていた。
♪ピロン
Aもううちに帰ってる?今から行ってもいい??

うぉっ！AからのLINE！
宮近いいよ。家でダラダラしてる。

口元が緩むのを止められない。
シャワー済ませておこうかなｗ

それからしばらくして、Aは到着した。

「急にごめんね。今日、早く帰れるってわかってたから、るいも私もソワソワしちゃって…はい、お土産♪」

『ありがと。早速いただこうかな』

「チョコケーキなんだけど、白と黒どっちがいい？」

『Aは？どっちか食べたの？』

「ん？さっきはイチゴのケーキだよ～…」

『どっちも味見したいんでしょｗ半分こしよう』

「ん～～～、海斗くん、好きっ」チュッ

あ～、可愛い！
♪ピロン

誰だ？こんな時に！

松倉今、電話してもいいか?
宮近人が来てるから無理。ごめん!

デレデレしていた俺は、素っ気ない返信に松倉がひとり慌てているとは知る由もなかった…。