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(宮近side)

『あ〜〜〜、時間が足りないっ!』


マネージャーから送られてきたスケジュールをみて、俺は頭をかきむしった。
有難いことに仕事が続いている。
でも…


松「何を予定してるんだよ?」

『Aの誕生日まであと20日もないんだ。やること山積みだよ!』

七「誕プレとか?」

『それはもう準備してる』

閑「あと何を用意するんだよ?花?食事??」

『そうか、花もいいな♪あ〜〜〜、また増えた〜〜〜』

松「で、結局、何をやるんだ?」

『Aのエステの予約だろ。俺のヘアサロンの予約だろ。髪色どうしようか…』

七「ちゃかが美容院に行く必要あるのかよ」

『Aの誕生日だぞ!俺もビジュアル完ぺきにしておかないと!』


なんだ?みんな急に黙って、不思議そうな顔をしている。


海「は〜い、そこの人たち〜、まともに聞かない。シュークリームもらったからあっちで食べようぜ〜」

七「あ〜、そうだよね」

閑「うん、ちゃかはAちゃん絡みだとアホの子になるんだったw」


アホの子ってなんだよ!!
こんなに真剣に考えてるのにっっ!!


如「Aちゃんは幸せだね。ちゃかがこんなに誕生日のことを考えてくれているんだから」


ノエル、さすが!
もちろんノエルの誕生日のことも考えてるからね!


(ノエル以外の)メンバーたちの理解を得られないまま、日にちは過ぎていった。
焦りつつも、松倉のもノエルのも誕生日企画を楽しんで過ごした。




「まーた、ぶりっこしてwww」


アップされた動画をみて、となりでAが笑ってる。
髪色も変えられなかったし、結局プレゼントと花とワインを用意するしかできなかったけど、


「今日は早めの帰宅で嬉しい♪」


俺がいることで喜んでくれた。


『そろそろケーキ食べようか』

「うん、紅茶を淹れるね」

『ケーキはどこのにしたの?』

「いつものところはホール無理だし、今回は小さいホールを用意してるところにしたよ」


Aが持ってきたのは青山の有名店のケーキ。
紅茶を淹れてもらっている間に、ロウソクとプレゼントも用意しておく。

海人の「プロポーズじゃないんだから、普通に渡せばいいじゃん」という言葉が思い出される。
確かに、俺は気合い入れ過ぎていた。

Aは豪華なレストランでのディナーもびっくりするようなサプライズも望んでなくて、ただ「一緒にいたい」と言ってくれる。


「お待たせ〜」

『A、こっちおいで』


紅茶を運んできたAを引き寄せた。

*→←誕生日



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作者名:みー | 作成日時:2020年11月23日 0時

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