*M ページ2
(宮近side)
『あ〜〜〜、時間が足りないっ!』
マネージャーから送られてきたスケジュールをみて、俺は頭をかきむしった。
有難いことに仕事が続いている。
でも…
松「何を予定してるんだよ?」
『Aの誕生日まであと20日もないんだ。やること山積みだよ!』
七「誕プレとか?」
『それはもう準備してる』
閑「あと何を用意するんだよ?花?食事??」
『そうか、花もいいな♪あ〜〜〜、また増えた〜〜〜』
松「で、結局、何をやるんだ?」
『Aのエステの予約だろ。俺のヘアサロンの予約だろ。髪色どうしようか…』
七「ちゃかが美容院に行く必要あるのかよ」
『Aの誕生日だぞ!俺もビジュアル完ぺきにしておかないと!』
なんだ?みんな急に黙って、不思議そうな顔をしている。
海「は〜い、そこの人たち〜、まともに聞かない。シュークリームもらったからあっちで食べようぜ〜」
七「あ〜、そうだよね」
閑「うん、ちゃかはAちゃん絡みだとアホの子になるんだったw」
アホの子ってなんだよ!!
こんなに真剣に考えてるのにっっ!!
如「Aちゃんは幸せだね。ちゃかがこんなに誕生日のことを考えてくれているんだから」
ノエル、さすが!
もちろんノエルの誕生日のことも考えてるからね!
(ノエル以外の)メンバーたちの理解を得られないまま、日にちは過ぎていった。
焦りつつも、松倉のもノエルのも誕生日企画を楽しんで過ごした。
「まーた、ぶりっこしてwww」
アップされた動画をみて、となりでAが笑ってる。
髪色も変えられなかったし、結局プレゼントと花とワインを用意するしかできなかったけど、
「今日は早めの帰宅で嬉しい♪」
俺がいることで喜んでくれた。
『そろそろケーキ食べようか』
「うん、紅茶を淹れるね」
『ケーキはどこのにしたの?』
「いつものところはホール無理だし、今回は小さいホールを用意してるところにしたよ」
Aが持ってきたのは青山の有名店のケーキ。
紅茶を淹れてもらっている間に、ロウソクとプレゼントも用意しておく。
海人の「プロポーズじゃないんだから、普通に渡せばいいじゃん」という言葉が思い出される。
確かに、俺は気合い入れ過ぎていた。
Aは豪華なレストランでのディナーもびっくりするようなサプライズも望んでなくて、ただ「一緒にいたい」と言ってくれる。
「お待たせ〜」
『A、こっちおいで』
紅茶を運んできたAを引き寄せた。
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作者名:みー | 作成日時:2020年11月23日 0時