�� ページ29
海斗くんの帰りを待っていたら、ソファでウトウトしてしまった。
鍵の開く音で目を覚ます。
急いで玄関に向かうと、ニッコリ笑った海斗くんがいた。
「おかえりなさい、会いたかった」
やっぱり顔色がよくない。たまらず抱きついちゃった。
『ただいま、遅くまで待っててくれてありがと』
「ちょっとウトウトしちゃった」
『知ってるｗ既読つかなかったから』
「ヤダ！ごめんね、気付かなくって」
「疲れたでしょ？お茶、いれるね」
『うん、手洗いしてくるわ』
いつものような会話をしながらリビングに向かう。
『ふ〜、落ち着く〜』
「今日はわがまま言っちゃってごめんね」
『ううん、俺もずっと会いたかった』
「最近、忙しいね。もう遅いから、お風呂済ませて寝ないとね」
『え〜、せっかく泊っていくのに？もっと話そう』
「明日の朝、ご機嫌悪くなっちゃうでしょｗ」
海斗くんは、お風呂を済ませドライヤーをかけてあげると、ウトウトしてきていた。
このままぐっすり眠れたらいいんだろうけど…「海斗くん、ハミガキして〜」
私がお風呂を済ませてでてくると、ものすごく眠そうなのにソファで待っていた。
「先にベッドいっててよかったのに」
『どらいやー、したかった』
ひらがなしゃべりになってるよ〜。これ、どっち？大胆ちゃかちゃん？赤ちゃかちゃん？？
私の髪の毛を手ぐしで触れながらニコニコしていた…もう、可愛い。
髪が乾いたころにはすっかり覚醒していた海斗くん。
これはいけない、早く寝かさなきゃ！
「ありがと。もう寝よっか」
『もう少し一緒にいたい』
「うん、一緒にいようね」
手を引いてベッドに誘うと、『えっ！？えっ？？』と動揺してたｗ
「何にもしないよｗ海斗くんが寝付くまでそばにいて、起きる時にもそばにいたいの」
『寝れないよ〜』
「もうねんねだよ、海斗くん」
頭を包むように抱きかかえると、胸元に顔を寄せてきた。
赤くなりながら『寝れないって』と言いつつも、髪をなで背中をリズムよくさすっているうちに、目がトロンとする。
私は完全に母親の境地なので、可愛くて可愛くて仕方なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みー(プロフ) - もさん» コメントありがとうございます！とても励みになります。更新遅いですが、もう少し続けようと思いますのでよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 0時) (
レス) id: 8ed4c8e750 (このIDを非表示/違反報告)
も - すごくすごく面白いです！何回も読み返してます！ちゃかちゃんも主人公ちゃんも可愛くて癒されてます！ (2020年7月8日 22時) (レス) id: 7a7cf89df3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みー | 作成日時：2020年5月27日 16時
