コネクト4[ARS] (ページ16)

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Aside
高校を卒業した私は、5人と一緒にラビの1室にいた。
今後私が人間かそれとも魔道士か、どっちで生きていくのか。
何度も何度も考えた。
それで決めたんだ。
私はもっとみんなといたい。
友達や姉弟との別れは辛いし、涼風家の中でかなり重要な位置で仕事をしている私の分が、お姉ちゃんや風深に回るのは心苦しいけれど、
それでも私は魔道士としての道を選んだ。
大切な親友、彩に最後に会い、姉弟たちを抱きしめ、お母様やお父様にも会って、私はここにいる。
「いいですか？」
A「・・・お願い、します…」
人間界から私の存在を消す大きな魔法を今から掛けようとしていた。
少し声が震えているのは、自分でもよくわかる。
でも大丈夫、周りで見守っていてくれる5人や精霊たちは、絶対に私の傍を離れずにいてくれる。
この数か月でそれは絶対だって確信できたから。
「終わりましたよ、お疲れさまでした。」
その言葉が、私の存在が魔道界にだけになったことを合図した。
智「大丈夫、俺たちはAとずっと一緒だよ。」
翔「頼っていいんだからな？」
雅「一緒に楽しいこといっぱいしようね。」
和「ため込まずに何でも言うんだよ？」
潤「不安になったらいつでも確かめて？
俺らがAの不安を全部包み込むよ。」
A「ありがとう。」
ねぇ、おばあちゃん。
私、幸せだよ。
おばあちゃんが見つけてくれた大切な人たちとこれからもしっかり歩いていくからね。
人間界に私の存在は無くなっちゃったけど、涼風家のこともちゃんと守るから。
お姉ちゃんのお仕事もちゃんと手伝うからね。
おばあちゃん、またみんなで会いに行きます。
その時まで見守っていてね。