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「す、すまん。疲れてはいないか？」
首を横に振るAにエドワードは安堵した。
体調が安定してきたといえどまだ万全ではない、もしもの事があれば…と悪い方向に考えゾッとする。
丁度人気も無く、静かな場所だったので二人は少し休憩がてら近くの二人用の椅子に座った。
イギリスの多くの男性はそうであるが、エドワードは格別に紳士的である。
こんな所でもレディファーストでAを座らせてから自分も座る。
そこが彼の美点だ、とAは思った。
「招待してくれてありがとう、凄い楽しかった。
クリケットも初めて見たけれどとても面白かったわ！」
楽しそうに話すAに再びエドワードは見惚れてしまった。
ダンスの最中も他の生徒からAの話しが聞こえ、矢張り彼女は誰よりも美しく気品に溢れた女性なのだと確信した。
「次のクリケット大会も招待してくれる…？」
「嗚呼…、勿論だ。」
良かったと言って椅子の空いたすき間を埋めて互いの肩、腕が密着する。
瞬く間に顔を赤くするエドワード、嫌ではなかった(寧ろ喜びで溢れていた)
Aも自分から近付いて置いて恥ずかしさに無言になってしまった。
エドワードは勇気を振り絞って勢いに任せ彼女の手を掴んだ。
驚いたAだったが彼の手を受け入れるように指を絡ませた。
＊＊＊
それからエドワードはグリーンヒルやチェスロックなどの身
近な学校の人物の話しをした。
彼の尊敬している人の話を聞くのはとても新鮮で興味深い。
一方Aは兄やフィップスしか身近にいないのでこの二人の話しばかりになってしまったが、エドワードは彼女の話を楽しそうに聞いてくれた。
「それでチェスロックは…」
言いかけるとお開きの鐘が鳴った。
「…そろそろ、戻りましょう。兄様はとても心配性だから」
同じ兄であるエドワードはグレイの気持ちを非常に理解していたので手は繋いだまま下のテーブルへと歩いていった。
遠くから歩いてくる二人を見て、チェスロックは驚愕した。
(チャンスを作ってやったとしてもここまで仲良くなってくるなんてな…)
何度目かの苦笑いを浮かべ邪魔してはならないが先輩に呼ばれているためエドワードに声を掛ける。
「ミッドフォード！グリーンヒル先輩がお呼びだぜ。
手短にな」
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Lolita(ロリィタ)(プロフ) - gn125さん» コメントありがとうございます。シエルの話は結構設定が濃いので作るか迷ったのですが、面白かったと言って貰えて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: b857b8dd65 (このIDを非表示/違反報告)
gn125 - シエルの話が面白かったし何より、書き方が好きです!更新待ってます! (2019年2月24日 22時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
Lolita(ロリィタ)(プロフ) - 栞羅さん» コメントありがとうございます。初のソーマ夢ですからそう言ってもらえて嬉しいです…！ネタが思い付き次第更新しますね！ (2019年1月18日 18時) (レス) id: dd507df12a (このIDを非表示/違反報告)
栞羅(プロフ) - ソーマのお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 3e8d4c92cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lolita(ロリィタ) | 作成日時：2019年1月4日 22時
