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当日、Aは愛する兄が当日届くようにと配慮したクリスマスカードを大事に抱きしめキスを落とす。
ドレッサーの棚へ仕舞い、高く結い飾られた髪をもう一度ほつれが無いか念入りにチェックし、ミッドフォード邸へ急いだ。
「メリークリスマス、エリザベス」
「メリークリスマス！A、今日もとっても素敵ね！」
エリザベスは眩い笑顔でAを屋敷へ迎え入れた。
屋敷の中に入ると彼女好みに飾られた内装はフリルをふんだんに使って華やかになっている。
ミッドフォード侯爵夫妻と婚約者のファントムハイヴ伯爵に挨拶を終えるとAは彼を探した。
キョロキョロと左右に首を振る彼女はどれ程可愛らしいことだろう。
「…メリークリスマス、A」
Aは勢いよく振り返るとエリザベスが選んだであろうセンスのいい洋服が彼を包んでいた。
クリケット大会以来彼女とは会っていない、久しぶりに見る彼女は言葉に言い表せないほど美しかった。
結われた髪には彼女の銀髪を引き立てるクリスマスグリーンの飾りが添えられている。
挨拶以外何も口に出さない彼にAは不安を感じた。
(もしかして、派手過ぎたのかしら、品のない女性と思われたら…)
己の手を強く握り締めるとそろそろパーティを開くとミッドフォード侯爵のお声がかかった。
エドワードはしどろもどろに彼女をエスコートした。
＊＊＊
パーティが終わり各々が愛しい人と2人で過ごしている。
Aはエドワードと共に暖炉のある一室で紅茶を飲んでいた。
「エドワード、プレゼントを渡しても？」
控えめな彼女が控えめに侍女が持ってきた袋を受け取る。
「あ、嗚呼勿論」
クリスマスカラーの袋を開けると、そこにはクリケットのボール2ピースが。
緑寮のカラーそして髪飾りのクリスマスグリーンのボールは有名なブランドのロゴマークと合っていた。
「正式な試合では使えないかもしれないけど、練習用として使ってくださいな、」
彼女がここまでクリケット大会を喜んでくれたのが嬉しくエドワードはロゴマークをなぞり、毎日練習すると告げた。
喜んでくれて良かったわ、一生懸命調べたの。そう無邪気にしかし恥ずかしそうに言う彼女が愛らしくて愛らしくて抱きしめたいくらいだった。
「俺もプレゼントを用意しているんだ…少しの間目を瞑っていてくれないか？」
心配そうに告げるエドワードにクスリと笑い勿論と言って目を閉じた。
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Lolita(ロリィタ)(プロフ) - gn125さん» コメントありがとうございます。シエルの話は結構設定が濃いので作るか迷ったのですが、面白かったと言って貰えて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: b857b8dd65 (このIDを非表示/違反報告)
gn125 - シエルの話が面白かったし何より、書き方が好きです!更新待ってます! (2019年2月24日 22時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
Lolita(ロリィタ)(プロフ) - 栞羅さん» コメントありがとうございます。初のソーマ夢ですからそう言ってもらえて嬉しいです…！ネタが思い付き次第更新しますね！ (2019年1月18日 18時) (レス) id: dd507df12a (このIDを非表示/違反報告)
栞羅(プロフ) - ソーマのお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 3e8d4c92cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lolita(ロリィタ) | 作成日時：2019年1月4日 22時
