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「この前の言ってた書類、纏めといたから。」
彼はいつも通り、用事がある時だけ私を訪ねる。必要最低限のみ。
見る限り彼はすっかり私達の過ちは覚えていないようで安堵した。
ありがとう、と受け取る。いつもならここでグレイは踵を返しているところ。
然し、今日の彼はソファに座り、テーブルに置いてあるスコーンを頬張った。
彼のらしくない行動に、Aの指が止まる。
「ところでさ、この前すごい美人を捕まえたんだ。」
「…へぇ、それは良かったわね」
Aは耳を傾けながら、ゆっくりと再び手を働かせた。
「でも、朝になったらいなくなってた、逃げられちゃったみたい。」
「貴方みたいな人から逃げるなんて大した女(ヒト)ね」
暫くの沈黙。
この沈黙がAには非常に居心地悪かった。
彼はジャケットから小さく煌めくものをAの前に見せつけるように出した。
それはあの日彼女がつけて行ったピアスの片方で。
咄嗟にかけ集めたから途中で落としてしまったのだ。
「その美人が忘れて行ったものなんだけど見覚えない？」
Aの顔は林檎のようになっていた。
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令和最初は本命が良い！！と思ったので咄嗟に書いてしまいました…。
これからもよろしくお願いします！
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Lolita(ロリィタ)(プロフ) - gn125さん» コメントありがとうございます。シエルの話は結構設定が濃いので作るか迷ったのですが、面白かったと言って貰えて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: b857b8dd65 (このIDを非表示/違反報告)
gn125 - シエルの話が面白かったし何より、書き方が好きです!更新待ってます! (2019年2月24日 22時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
Lolita(ロリィタ)(プロフ) - 栞羅さん» コメントありがとうございます。初のソーマ夢ですからそう言ってもらえて嬉しいです…！ネタが思い付き次第更新しますね！ (2019年1月18日 18時) (レス) id: dd507df12a (このIDを非表示/違反報告)
栞羅(プロフ) - ソーマのお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 3e8d4c92cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lolita(ロリィタ) | 作成日時：2019年1月4日 22時
