グレイ▼ ページ34
グレイとお仕事仲間的な。
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目が覚めたときには全てが遅かった。
見慣れない天井と知り尽くした香りがセットになった場合は非常に良くない。
隣ですやすやと寝息をたてるグレイを見て、身体が石になったかのように固まった。
私は何故ここにいたのか、そして彼は私の隣にいるのか、一番は、昨日何がったのか。
(私はそういう相手には含まれていないって思ってたのに。)
＊＊＊
昨日は女王陛下からの任務で、とある上級貴族のパーティに参加し、共に遂行した。
その後もう遅いからと、近くだった彼のお屋敷に泊めてもらうつもりで晩酌を。
それがどうやら飲みすぎたらしい。
今重要なのはグレイにバレずにここを立ち去ること。
Aはそう決めると直ぐに行動に移した。
散らばった衣服とピアスを集め、簡単に羽織る。
化粧なんぞ気にしている暇はない。
扉に手をかけた瞬間、彼の方を見ると未だ夢の中なのだろう。Aが横になってたスペースへと手を伸ばしていた。
音を立てないように扉を開けると一目散に逃げ出した。
彼に遊ばれた女の子をどれくらい見てきたことか、上流貴族の令嬢から使用人のメイドまで。
ありとあらゆる女がグレイの美しい容姿と家柄、そしてよく回る口に魅了されてきた。
その女の中にはAも入っていて、彼がどんな人か知っておきながら、彼を見るなり胸をときめかせていた。
然し、グレイが彼女に手を出すことは無かった。
単に自分の好みではないからか、同僚だからか、それとも女としてすら見ていないのか。
Aには分かるはずもなかった。
この思いに蓋をし、自分も彼は同僚だと割り切ってしまおう、そう考えていた。
それ、Aが決意した時から何ひとつとして変わっていないはずだった。
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Lolita(ロリィタ)(プロフ) - gn125さん» コメントありがとうございます。シエルの話は結構設定が濃いので作るか迷ったのですが、面白かったと言って貰えて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: b857b8dd65 (このIDを非表示/違反報告)
gn125 - シエルの話が面白かったし何より、書き方が好きです!更新待ってます! (2019年2月24日 22時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
Lolita(ロリィタ)(プロフ) - 栞羅さん» コメントありがとうございます。初のソーマ夢ですからそう言ってもらえて嬉しいです…！ネタが思い付き次第更新しますね！ (2019年1月18日 18時) (レス) id: dd507df12a (このIDを非表示/違反報告)
栞羅(プロフ) - ソーマのお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 3e8d4c92cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lolita(ロリィタ) | 作成日時：2019年1月4日 22時
