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馬車はできるだけゆっくりと慎重に進んで欲しいと頼んでいるため、ミッドフォード邸の庭を眺めながら帰ることが出来た。
すると遠くの方から声が聞こえた。
この屋敷に似つかわしくない大声だったのでAは何事かと自分の後方へと目を向けた。
「エ、エドワード様っ！？」
流石は緑寮の寮生。部屋に居ただろうにこんなにも早く彼女の乗る馬車に追いついていた。
「A！！」
急いで御者に止めてもらうように言うとエドワードは足を止め息を整えるように深呼吸をしていた。
馬車を降りようとするが、ドアの手前まで彼が来ていた。
物凄いスピードで来たのか、彼の呼吸は暫くは整いそうに無い。
「…」
自分に別れを言うためここまで走ってきたのか？と考えている間にエドワードは口を開いた。
「リジー達と共に見送りせずにすまない…だがAにどうしても言わないもいけないことがある。」
彼は俯いたままそう言った。何時になく真剣な彼に辺りは静寂だった。
「…好きだったんだ、貴女のことが。」
やっと言えた。Aは何か言おうと必死に言葉を探すも、驚き過ぎて声が出なかった。
エドワードはこれに答えは求めていなかった。それはAにもよく分かってる。
答えよりも言えた達成感が彼を包み笑顔を与えた。
窓から手を出すと、エドワードはそれに触れる。
「元気な子供を産むんだぞ。」
「…ありがとうございます。エドワード様よりも素敵な英国紳士は存在しないでしょう。」
御者に合図を送ると、馬が鳴き馬車がゆっくりと進んで行った。
「必ず会いに来てくれ、リジーも喜ぶ。
その時は子供も連れて。」
頷くAの手をそっと離す。
彼女の乗っている馬車の背を見つめて数十分、ようやく小さく見えてきた。
エドワードは見えなくなるまでずっと、その場に立っていた。
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弾丸のように書いてしまったので誤字脱字があるかもしれません…
エドワードは人を素直に尊敬し、認めてしまうので(彼の美点)もしかしたら使用人等に心を惹かれてしまうのではないか。
と思いつくったお話です。本当はエドワードが夢主に惹かれる点をゆっくりとゆっくりと書いていきたかったのですが、難しいと思い断念致しました…。
これからも応援等して頂けると嬉しいです！評価の方もよろしくお願いします。
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Lolita(ロリィタ)(プロフ) - gn125さん» コメントありがとうございます。シエルの話は結構設定が濃いので作るか迷ったのですが、面白かったと言って貰えて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: b857b8dd65 (このIDを非表示/違反報告)
gn125 - シエルの話が面白かったし何より、書き方が好きです!更新待ってます! (2019年2月24日 22時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
Lolita(ロリィタ)(プロフ) - 栞羅さん» コメントありがとうございます。初のソーマ夢ですからそう言ってもらえて嬉しいです…！ネタが思い付き次第更新しますね！ (2019年1月18日 18時) (レス) id: dd507df12a (このIDを非表示/違反報告)
栞羅(プロフ) - ソーマのお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 3e8d4c92cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lolita(ロリィタ) | 作成日時：2019年1月4日 22時
