検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,276 hit

2 ページ2

きっとこれは報いだ。

「ごめんなさい」

「気にするな」

「でも……っ」

「この程度でやられる程やわじゃない」

「そうですけど……」

そう、任務は成功した。結果だけを見れば。だけど、状況は最悪だ。私以外の3人は重傷を負った。

「大丈夫ですよ」

「じゃあ、黙っててください」

怪我が一番大きいバーボンが動き始める。早くこの場所から去らないといけないのは分かってる。それでも、今動くのは危険だ。

「大丈夫だ。俺たちはウイスキートリオだぜ?」

「そうですよ、僕たちは大丈夫です。ジンに連絡はしましたか?」

「した!」

ついでに迎えも頼んでおいた。ウォッカかベルモットが迎えに来るだろう。早く、早く来て。

「……カミカゼ、顔色が酷い。無理をさせたか」

「あ、貴方たちがっ、早く治ればいいんです!」

気づけば目からぽたぽたと落ちる何か。視界が滲む。暖かい何かが頭に触れる。

「ごめんな」

「ちょっとライ、何泣かせてるんですか」

「俺じゃない」

泣いている? 泣いていない。私は、もう泣かないって決めたんだ。あの日から、絶対に。全てが終わったらって決めていたのに。目から零れる雫は、止まらない。止まってくれない。

「バーボン、ライ、スコッチ」




  ごめんなさい

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Code | 作成日時:2018年12月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。