コード・ブルー（ Ⅲ ） 9→10［前編］ (ページ6)

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名取父「お前、うちの病院に戻れ」

名取「ほら、やっぱり」

名取父「別に悪い話じゃないだろ。

大学病院は臨床を学ぶには最適だが、
病院経営までは教えてもらえない

お前現場ではそれなりに優秀なんだろ？
だったら、俺の手元に置いてうちの病院の事を教えた方がいい」

名取「相変わらず、人をその気にさせるのがうまいな。針刺しで騒ぎになった事聞いたんでしょ。？

これ以上"名取颯馬"という名前で不本意な事が起きるのが嫌なだけだってことはよく分かってる」

名取父「お前も相変わらず察しがいいな」

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雪村と横峯は灰谷ものとへやってきた。

雪村「横峯先生の担当でしょ」

横峯「担当って...患者じゃないんだから」

雪村「今朝のフライトで、藤川先生に気づかれちゃったんだって。

ヘッドセットの事」

横峯「私ヘリに一緒に乗ってないから状況分かんないもん。そっちが聞いてあげなよ」

雪村「いや...」

横峯「私だって嫌だよ」

とモメていると…

灰谷「ごめん、1人にしといてほしい。
ちゃんと考えたいんだ。

この先もフライトドクターを続けるかどうか」

その言葉に、雪村と横峯は驚いた。

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橘「うちって今、貯金幾らある？

優輔はホントによく頑張ってる。
死の恐怖を突き付けられての3年だ。。

大人だって、耐えるのは容易じゃない
体もそうだけど、これ以上心が持たない」

三井「海外での移植？倉科も言ってたわ…

私も同じ事考えてた。」

橘「もう限界だ」

すると…

井上「橘！移植ネットワークから連絡が入った。
14歳の脳死だ、両親も臓器提供を了承している」

橘「順位は？」

井上「リストのトップは優輔くんだ
よく頑張ったな」

橘「ありがとう井上、お前のおかげだ。あいつがここまで持ったのは」

井上「いいから急げ。1時間以内に移植受け入れの連絡をしないといけない。

優輔君に伝えてこい」

橘と三井は、優輔のもとへ急いだ。

___人生を左右する1時間

それはいつだって、
不意打ちで私たちに衝撃を与える。

西条「藍沢、トロントにはお前を推薦する事にした
何だよ、嬉しくないのか？辞退するとか本気じゃないだろうな？」

___そして、その1時間は必ずしも幸せを運んでくるとは限らない