コード・ブルー（ Ⅲ ） 9→10［前編］ (ページ45)

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そのころHCUでは、

目が覚めた藤川が看護師の広田に、
翔くんを助けた時の事を自慢げに話してた。

藤川「で、バーッと行って間一髪翔くんを押し出したわけよ！！

で、どっ...痛っ！！」

肩脱臼してたの忘れていたであろう藤川。

脱臼したあとはしばらく痛みが残る。

広田「ははは...(苦笑)

もう喋んない方がいいですよ」

笑ったあと急に真顔になり、去っていった。

すれ違う際、白石に会釈した。

白石の姿に藤川も気がつく。

藤川「おぅ、白石。何？どうした？」

白石「藤川先生…ごめんなさい」

藤川「えっ？なんで？」

白石「私が現場に残れって指示したから
あなたを危険な目に遭わせた。」

あの時、のこれって言っておけば、
藤川は危険な目には遭わなかったと後悔していた

藤川「何言ってるんだよ。
安全確認は取れてたしあんなの予測できないだろ？

Aだってきっとそう言うよ。」

白石「でも...」

藤川「それより、俺こそごめん」

白石「えっ？」

藤川「やっぱり一般整形に移る。

整形外科の大原部長に話したらさ、
向こうもあっさり歓迎してくれちゃって。」

白石「そう、よかった」

藤川「即戦力？なんつってw」

白石「ふふw

そうだね。藤川先生は頼りになるから」

藤川「ははw 思ってないだろ」

そんな様子を冴島は見つめていた。

冴島「...」

藤川「そういえば、倉科は？？

ここんとこ、見てないけどさ。」

白石「Aは…

あのあと、搬送途中で脳出血を起こしたの。」

藤川「・・！！」

白石「脳ヘルニアになりかけてて、緊急オペをしたんだけど、血小板の機能が悪くなってたのもあって出血がなかなか止まらなかった。

かなり血液が失われて輸血をしたんだけど、赤血球の機能もすぐには回復しなくて…

でも、2日経ったら輸血も必要なくなった。

ただ…心拍も呼吸も安定したんだけど、、」

藤川「意識が戻ってないのか…？」

白石は頷いた。

藤川「そっか…。植物状態、、か。」

2日経って、心拍も呼吸も安定するようになり、血液量も増え、輸血も必要なくなったA

しかし、意識は一向に戻っていないのだ。