コード・ブルー（ Ⅲ ） 9→10［前編］ (ページ42)

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藍沢が遮断をすると…

藍沢「…どうだ」

冴島「…血圧あがってきました…！！」

『…成功ね。』

3人は安堵した。

藍沢「さ、あとはお前だ。」

『私はもういいよー。』

藍沢「我慢をするならもっとうまくやれ。足の固定を先にするか。」

『いたた…』

冴島「A。あなたもこんなひどい怪我してたなんて…」

『はるちゃん、私は大丈夫。だって冷凍庫にいても死ななかったんだよ？w』

冴島「うん…。そうね。」

冴島は涙ぐんだ。

足の治療を終えると…藍沢はあることに気がついた。

藍沢「おまえ、貧呼吸になってる。
肺挫傷起こしてるな。」

『え、そうなの？わかんないや…、ハァ…』

藍沢「酸素入れよう。マスクつけるぞ。」

『はーい。』

藍沢「頭からも血が出てるな。」

『ああ、助けて転んだときに擦りむいたから』

藍沢「止血したら止まりそうだな。ちゃんと輸血してきたのか？」

『うん、してきておいてよかったわ。ほんと』

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そのころ…白石は

ほんとんどの患者は搬送し終わって
外に居る消防隊長の元にシーバーを持って走った。

白石「あと、何人ですか？」

消防隊長「後緑の患者が4人、
全員搬送先も決定してます。後は...」

白石「うちの医師たちですね」

そう、また藤川とAが来ていない。

「消防隊長」

消防隊長「失礼します」

「お願いします」

消防隊長「はい」

シーバーに連絡が入るのを待ちながら
白石は、中に戻ろうとした。

その時

［30代男性、赤タグ患者臨時ヘリポートに到着します。

そとあと、30代女性、黄タグ患者も到着します。］

すると、1台の白車が横を通り過ぎた。

緋山も無線を聞いて白石の隣にやってきた。

白車から降りて来たのは…藤川たちだった。

白車から降りてきて、藍沢、冴島は頷いた。

藍沢「白石、この次の白車に倉科が乗っている。
肺挫傷になっていたから酸素投与した。悪化したら挿管してやってくれ」

白石「わかった。そのまま翔北に向かうわ。緋山先生もお願い。」

緋山「OK。」

藤川はヘリに乗って翔北に搬送された。

ヘリを見送ったあとAの白車へ向かった。

白石「A！！！」

緋山「無事でよかった…！」

『白石、緋山…。』

Aは僅かに微笑んだ。