コード・ブルー（ Ⅲ ） 9→10［前編］ (ページ41)

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そのころ横峯が見ていた
レスキュー隊員が急変して開胸していた。

しかし、明かりが不十分で暗いため…

横峯「出血点が分からない...」

雪村「頸動脈触れません...。。」

横峯「待って、なんで...」

出血点を探すのをやめて直接心マした。

横峯「駄目だ...ストーンハートのまま戻らない」

雪村「自発呼吸なくなりました」

横峯「佐藤さん！駄目です！
今日の事もちゃんと自分の口から甥っ子さんに伝えてあげてください！」

雪村「瞳孔も散大しています...」

横峯「あなたを見て甥っ子さんは消防士になるかもしれません。

凄いですよね、そんな事になったら嬉しいでしょ？

だから目を開けて！
佐藤さん！！...佐藤さん！！」

必死に横峯は話しかけるが

...佐藤さんの心臓が動くことは…、、なかった。。

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いっぽう、C地点では救出に時間がかかっていた。

足を切断しなくてはいけなくなるタイムリミットが近づく。

冴島「もう1時間半以上...」

レスキュー隊員「エアジャッキ来ました
作業再開します」

藍沢「救出までどれくらいですか？」

レスキュー隊員「20分から30分です」

冴島「そんな...それじゃ搬送考えたらもう...」

藍沢がどうするか考えていると…

『藍沢。…瀉血してみて。』

冴島「瀉血・・？」

『そう。このままじゃ藤川は足を切断しなくてはならなくなる。

それを阻止するには時間を稼ぐしかない。』

藍沢「やるしかないんだな。…指示頼めるか？」

『遮断を静脈だけにして動脈を解放するの。

足に流れた血液は心臓に戻さずそのまま捨てる』

冴島「でも、だいぶ血圧落ちてるのよ？
体内の血液量が」

『わかってる。もちろんリスクはあるよ。
確かに、かなりの血液が失われる。

だけど、一時的でも足に血流が戻れば
もう1時間ぐらいは足を切断しないようにできる』

藍沢「そうか…それなら。。」

『とりあえず、血が循環した所でもう1度遮断して出血を止めて。

タイミングを間違えたら藤川は助からない。
チャンスは一度だけよ

でも、これしか方法はない』

冴島は頷いた。

冴島「...輸液全開にします」

ふたりともAの提案を信じ手を進めた

藍沢「始めよう」

冴島「はい」

レスキュー隊員「瓦礫持ち上げます」

藍沢「遮断解除する」

すると、大量の血液が外に流れだす

藍沢「大丈夫だ。ギリギリの所でもう1度遮断する」

『…』