コード・ブルー（ Ⅲ ） 9→10［前編］ (ページ27)

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地下道

バチッ...！！

土砂や瓦礫で地下道は道を塞がれ、
火花が幕に燃え移る。

翔「ううっ...(泣)」

藤川が助けた男の子は泣きながら帽子を手に取った

しかし…助けた藤川は…、、、

瓦礫の下に埋まっていた。

一方、同じくC地点にいたAは…

ももかちゃんを庇って、うつ伏せに倒れていた。

そのおかげでももかちゃんには瓦礫は当たっていなかった。

___だが、人生は往々にして予想を裏切る

光の指す出口にきっと答えはある

そう信じて進んでいたはずが...

そのトンネル自体が突然崩れたら？

微かな光すら途絶え、私たちは行き先を見失う

A地点。

土砂に埋もれた藍沢が、ピクリと動き起き上がった

藍沢「うっ...大丈夫か？」

藍沢が雪村に声をかけると、雪村がむせ返る。

雪村「ゴホッゴホッ...」

藍沢「まずい、患部に瓦礫が入った
雪村生食あるか？」

雪村「はい」

-*- -*- -*- -

白石はすぐにシーバーで連絡を取る。

白石「何があったの？」

藍沢「天井がまた崩落した。地下道が完全に塞がってる」

藍沢「うちのスタッフは無事か？」

白石「冴島さん、横峯先生新海先生はここにいる。

緋山先生、藤川先生、倉科先生、名取先生
聞こえたら応えて」

沈黙が走る…

すると。

緋山［緋山、名取は無事］

白石「はぁ...」

白石はひとまず、ほっとする。

緋山「でもまずい事になった」

白石「どうしたの？」

B地点は…

緋山「崩落で完全に塞がれた、身動き取れない」

名取「20cmぐらい隙間があります、人が通るのは無理ですね」

緋山「患者は34週の妊婦。重傷頭部患者で黒タグ。［胎児は救命の可能性がある］

白石は確認が取れてる医者、ナースをホワイトボードに書き込む

白石確認
藍沢確認
緋山確認
藤川
倉科
名取
横峯確認

緋山［妊婦の旦那さんは緑、それと消防隊員が1人黄色タグね］

白石「了解、救出急いでもらう」

しかし、藤川と倉科からは返事がない。
冴島も不安そうな顔している。新海も同じようだ。

白石「藤川先生？？倉科先生？？」

横峯「(えっ？)」

白石［藤川先生、倉科先生、聞こえる？］

冴島「…(藤川先生…)」

新海「A…」

白石［聞こえてたら応答して］

緋山(A…)

名取(藤川先生...)

白石［藤川先生、倉科先生！！］

雪村(返事がない...)

藍沢(藤川、A)