コード・ブルー（ Ⅲ ） 9→10［前編］ (ページ25)

今日:37 hit、昨日:2 hit、合計:347,425 hit

23 ページ25

どうしようと思っていると、シーバーから声が

新海［新海です。今そっちに向かってます］

緋山「ありがとうございます」

緋山は少し落ち着いた。

緋山「このままだと胎児も危ない、ジアゼパム入れて」

名取「はい」

正朗「ひとみ！...ひとみ！」

名取「落ち着いてください」

旦那さんはパニックになる。

正朗「早く助けてくださいよ！ひとみ、ひとみ！」

名取が抑えるがうまくいかない。

すると、旦那さんが後ろに倒れた。いや、後ろから引っ張られたのだ。

現れたのは…

新海「新生児キットです、念の為」

落ち着いた様子の新海が、バッグを下ろす。

緋山「すみません」

新海先生も来たし、何とか母子ともに助けたいと緋山は治療を再開した。

新海「脳脱してる」

新海は診察を終えると、首を横に振った。

脳脱してるということはもう助からないということだ。

レスキュー「よしっ動かせるぞ！…いくぞ！」

レスキューも救出も必死に助けようと動く。

しかし、ひとみさんはもう助からないのだ。。

がれきが動くと、ひとみさんの旦那さんは安心したようにひとみさん手を握る。

正朗「よかった...。
ひとみ、これで運んでもらえるぞ！」

運んであげたいが、緋山は伝えなければならない。

緋山「村岡さん」

正朗「？」

緋山「残念ですが、ひとみさんは助かりません。

脳にかなり深刻なダメージを受けています。病院に運んで処置をしたとしても、回復は不可能です」

正朗「そんな...やっと出してもらったのに...
そんな。ひとみ！おいっ！」

すると、新海のシーバーから声が。

白石［新海先生こちら戻れますか？頭部外傷で搬送待ちの患者がレベルダウンしました］

新海「すぐ行きます」

新海は動くのをためらったが、緋山は頷いた。
行ってくださいと言うように。

新海はそのまま戻っていった。

正朗「ひとみ！ひとみ！おい、ひとみ嘘だろ！？」

緋山は、嘘だって言ってあげたい…。
しかし、もうひとみさんを助ける術はないのだ。

今はせめてお腹の赤ちゃんだけでも助けなければ、そう思い手を再開した。