コード・ブルー（ Ⅲ ） 9→10［前編］ (ページ14)

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白石「はぁ...」

白石たちがICUから出るとAがいた。

『両角さんは？！』

「ダメだった…」と白石は首を横に降った。

『そっか。』

新海「このケースはやりようがない。
仕方なかったんですよ」

白石「さっきまで、トレーニングしてて次のパラリンピックにも出るつもりだったのに」

新海「皮肉ですよね。障害を乗り越えてここまで来たのに、14年前の事故の日から彼が今日死ぬことは決まっていた」

『悔しいね…』

藍沢「必要以上に責任を感じることはない
医者ができる事は限られてる」

新海「はっw
その言葉理解すべきはお前だろ。
患者の事で必要以上に責任を感じてるのは誰だ？」

『ちょっと、そんな言い方！』

そう言い捨て、Aの制止も聞かず、
新海は戻っていた。

『ったく、ごめんね。藍沢。』

そう言うとAは新海を追いかけた。

藍沢も何も言わずに戻っていった。

-*-

Aは新海を追いかけていた

『なんであんな言い方したの。』

新海「…」

『いくらなんでもあんなこと…』

新海「わかってる！！！」

ビクッ

新海「あいつにとやかく言う資格なんて俺にはもうない。ただ…」

『あなたの気持ちはわかる。でもあんなふうに言わなくてもいいはずよ。』

新海「お前にはわからない。。俺のことなんて」

『…』

すると、Aはキッと目の色を変えた。

新海「！」

『…そう。ならもう優しく言うのはやめる。

ずっとひとりでそうやって悩んれば？？

あなたは奏ちゃんから逃げてるだけ！！自分だって責任感じてるくせに…

だけど奏ちゃんは藍沢を憎んでる。
藍沢を許せないって思ってる。手術したのは藍沢じゃないのに。。

麻痺を残させたのは藍沢じゃないのになのにあいつは彼女の夢を自分が奪ったって思ってる。

責められるべきは自分だと思いながらも奏ちゃんに責られなくてホッとしてるのはだれ？！

ほんとは自分が責められなくて藍沢が責められてるの見て安堵してるんでしょ！？

あなたは自分が責められたくないから逃げてるのよ！！彼女から！！』

新海「…っ」

新海は唇を噛みしめる。

『…もういや。彼女のことで苦しむ、あなたと藍沢を見るのは。

あなたは藍沢をどうしたいの？このままだと一生藍沢は苦しんで生きていかなくちゃいけないのよ？

あなたはそれでもいいの！？』

Aは1つため息をつくと救命に戻っていった。