コード・ブルー（ Ⅲ ） 3→4 (ページ10)

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看護師「白石先生。これ、耳鼻科の看護師が」

看護師の手には小さな箱が

白石「ありがとう。」

その箱には、Aの補聴器が。

白石「洗浄しておいてほしいと頼まれたんです」

新海「そうですか。」

白石「彼女が起きたら渡してください。」

新海「ありがとうございます。」

新海は白石から箱を受け取った。

新海「ここんとこはほとんど無かったんで僕も少し油断してました。トロントに行く前までは頻繁にあったけど。」

白石「あの、Aの耳って…」

新海「あぁ…こいつ耳のこと話したがらないから

感音性難聴なんです、。頭部外傷で手術を受けた際の後遺症で耳が聞こえなくなりました。」

白石「感音性難聴・・」

新海「耳の内耳が正常に機能しなくなるんです。。

補聴器をしない場合だと、健聴者の聴こえの半分にも満たない。補聴器をつけてると少しは聴こえが良くなります。6、7割ほど聴こえるようなります。

片耳だけでも、音がどこから聞こえるかが分かりづらかったり、騒がしい場所で話を聴くのが難しかったりします。

感音性は、聴こえていても、ぼんやりとしか音が拾えないこともある。

幸い、彼女の場合は幸い中度で済んだので補聴器をつけて、懸命にリハビリで読唇を覚えて今これだけ仕事ができるようになったんです。」

白石「耳鳴りというのは…？」

新海「体調の変化や、なにもなくてもふと出てしまうんですよ。だから、なるべく耳鳴りを引き起こすきっかけになるようなことは避けさせてるんです

耳鳴り、してることありました？救命に戻ってから。」

白石「いや、私は見たことないです。。」

新海「そうですか、。耳を頻繁に触るときは声をかけてやってください。

聞こえなくなるのが嫌でなかなか補聴器を外したがらないんです。仕事中ならなおさら。

ひとりになる感じがするみたいで。」

白石「ずっと一緒にいるのに、何も知らなかった」

新海「普段、僕がそばにいてやれない分、支えてあげれくれませんか？」

白石「はい、もちろんです。」

すると…白石のPHSが鳴る。

白石「あ、すみません。。あとAのことお願いできますか？」

新海「ええ。ありがとうございました。(^^)
目を覚したらまたお伝えします。」

白石「はい。では、(*' ')*, ,) ﾍﾟｺ」

白石はHCUをあとにして、救命へともどった。