コード・ブルー（ Ⅲ ） 3→4 (ページ5)

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初療室に、患者が運ばれてきた。

冴島「緒方博嗣さん41歳、渓流で足を滑らせて転落。頚髄損傷の疑いです。」

緋山「なに、釣り人？」

名取「有名な料理人らしいですよ。ミシュラン1つ星だそうです。」

『へぇ、すごいなぁ。』

緒方「それ...そこの..」

と緒方は何かを指差す。

横峯「何ですか？」

緒方「そこの...」

指差したものを灰谷が触る。

ウィーンっ。

灰谷「(これか…？)わっ！ささ魚...」

『魚如きでビビリ過ぎやわ。w』

緒方「いわな...店の、、いけすに早く...」

緋山「ははっ、根性あるわ、

この人。...ちょっとタイプ」

『こういうの人が好きなん？』

藤川「じゃあ手術になったら入れよ、CT急いで」

そして緒方は運ばれた。

白石「翔北救命センターです」

《木更津市消防より、ドクターヘリ要請です》

灰谷「わっ...」

名取「ﾆﾔ…」

白石「どんな患者ですか？」

《木更津市森林公園内で男性が倒れていたそうです。呼吸は弱く、意識もはっきりしません》

白石がCS室の方へ向くと…

町田「…ｸﾞｯ」

白石「出動します」

緋山「気になる？」

藤川「いや、大丈夫だろ」

しかし、このあとヘリ要請であんなことが起こるなんて誰も予想してはいなかった。。

ドクターヘリは森林公園に到着した。

消防隊員「こちらです！」

救急隊員「森林公園の警備の方が巡回中に発見したそうです。免許証のお名前は秋元二郎さんです」

『分かりました。秋元さーん？分かりますか？』

秋元「うう...」

『手、握れます？』

秋元「うう...」

とりあえず急いで搬送することにした。

『AFがある、脳梗塞かも』

〈分かった、頭部MRIの連絡しとく〉

『お願い。…えっ？ちょっと！大丈夫？』

横見たら灰谷が首元を押さえて
気分悪そうにしていた。

灰谷「あっ！違います、違います…、、」

すると、秋元が…

秋元「うっ...」

『まずい、嘔吐するかも』

秋元「オエッ」

秋元の吐瀉物が冴島の靴にかかった。

Aの靴にも微量にかかる。

『(…にしてもなんだろう・・この嫌な感じ…)』

何やらAはヘリに乗ってからというものの落ち着かないようで、耳を何度も触っていた。

しかし、今は搬送を無事に終えることを最優先に考えていた。