コード・ブルー（ Ⅲ ） 3→4 (ページ39)

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藍沢は、奏のもとに来ていた。

藍沢「...君は凄いな」

奏「えっ？何で？」

藍沢「そこまで体調が悪かったら、一刻も早く手術をしてくれと言うのが普通だ」

奏「...」

藍沢「それだけ、ピアノが好きなんだな」

奏「…」微笑

藍沢「手術をすれば後遺症が残る可能性はゼロじゃない。
だがもし、そうなったらリハビリをすればいい。

リハビリは辛い...時間もかかる...でも、天野さんならきっと乗り越えて今と同じくらい大好きなピアノが弾けるようになるって俺は思う」

奏「...」

藍沢「君はとても強い......」微笑

藍沢は奏に笑いかけた

本気で奏と向き合おうとしてる。

藍沢「だから大丈夫だ」

その目は奏を安心させるようだった

奏「久しぶりに見た、藍沢先生が笑ったの
何か大丈夫な気がしてきた。
先生の笑った顔を見たら…」ﾆｺ

奏「私...手術受ける」

__負けじゃない。医者が患者に提供するのは医療だけじゃないから。誰かを勇気づけたいと思った時は、笑ってあげればいい。_

奏「でも...1つだけ条件がある。

先生が手術して...？」

藍沢「約束する」

医者が見せる不意の笑顔は案外、手術や薬よりも患者の心を癒すのかもしれない

-*- -*- -*- -*

藍沢は奏が眠るのを見届けて、病室を出た。

新海「大丈夫だなんてお前、
医者が軽はずみに結果を約束するなよ。

後遺症が手に出れば、ピアノは弾けないんだ
訴訟にもなりかねない」

藍沢「とにかく救いたかったんだ」

新海「えっ？」

藍沢「彼女には命を救う方法がある。そして俺たちはその医療を提供する事ができる
後で嘘つきと、ののしられようと代償を払わされようと構わない。
彼女が生きてる方がいい」

新海「ふっ…。いつからだろうな...医者が患者に大丈夫だと言ってやれなくなったのは」

藍沢「......」

その頃…Aは救命の仮眠室で寝ていた。

目を覚ますと誰かが私の目が覚めたのに気がつく

緋山「あ、起きた？」

『緋山…？』

緋山「新海先生が発作あとで眠ったあんた抱きかかえて、救命まで来たんだ。

少し見ててほしいって頼まれたから待ってた。」

『そっか。ごめん、どれぐらい待った？』

緋山「ほんの10分くらいだよ。」

『ありがとね、。』

すると、

冴島「A。新海先生来てくれたよ。」

『あ、うん。今行く。じゃ、ありがとね緋山』

緋山「全然。また明日ね」

『うん、お疲れ様^_^』

といい、Aは医局を出ていった。