コード・ブルー（ Ⅲ ） 3→4 (ページ30)

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藍沢「橈骨動脈取れるぞ」

新海「こっちも、もう硬膜を切るところだ。15番メス」

冴島「はい」

『テンション強めにかける。15cmで足ります？』

新海「十分だ」

藍沢「グラフト断恥のトリミングこっちでやっとく」

『お願い』

新海「フィッシュマウスにしといてくれ」

フェロー3人・雪村「(すごい…)」

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健太郎父「健太郎...」

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新海「通すよ」

『はい。』

新海「わ～綺麗なバイパスだ。しわ1つない」

『流石ですね。』ﾆｯ

冴島「ドップラーで確認しますか？」

藍沢「その必要はなさそうだ」

新海「完璧な仕上がりだ」

『よし、左頸動脈遮断するよ。ブルドッグ鉗子』

新海「バイポーラ」

藍沢「抜くぞ」

『うん』

耕作が慎重に鉄串を抜いていく

藍沢「静脈からの出血は無さそうだ」

Aは安堵した。

『仮性動脈瘤切除する
藤川、血管縫合サポートして』

藤川「分かった、手袋ちょうだい」

雪村「はい」

藍沢「6-0ナイロン準備、閉じるのはフェローに任せる」

ひとまず手術は無事に終わった...

横峯「私達もあんな手術ができるようになるのかな？」

フェローたちは閉じながら話す

灰谷「なる前に僕はクビになってるかも...」

名取「別にあそこまでならなくてもよくない？
医者が全員名医じゃなくてもいいだろ」

横峯・灰谷「...」

名取「...」

藍沢たちは手を洗いながら言う

藍沢「助かった」

新海「いや、お前の腕が落ちてないと分かって安心したよ、。」

『なかなか面白かった～。』

新海「あっそうだ、奏ちゃん待ってるよ」

藍沢「この後行く。」

新海「頭痛も吐き気も相当ある
普通なら耐えられるレベルじゃない」

藍沢「...」

『…』

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奏母「奏大丈夫、大丈夫だからね。ねっ」

奏「ゴホゴホッ」

奏母「1回水飲む？ねぇ、ゆすごうか？奏...」

奏「うう...」

奏母「大丈夫、大丈夫、ねっ大丈夫だから」

藍沢「...」

藍沢は、吐き気で苦しむ奏を部屋の外から見ていた

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『心配だね…、奏さん。』

新海「…ああ。」

『やっぱり弾けなくなるかもって思うと手術に踏み切れないんだろうね。』

新海「…」

『ごめん、いらんこと言うた。…じゃあね。』

といいAはエレベーターを降りた。